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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/05/02

【群馬】国道17号上武道路の橋梁建設など 本年度の事業概要

 国土交通省高崎河川国道事務所は、本年度の事業概要を公表した。道路事業では2016年度の全線開通を目指す国道17号上武道路整備に22億3000万円を投入し、橋梁の建設などを進める。国道17号渋川市中村〜金井間については早期着工を目指し、用地買収を推進する。河川事業では、高崎市寺尾町などを流れる烏川の堤防整備や老朽化した河川構造物の補修などを計画する。

 同事務所では本年度、道路事業に67億5400万円、河川事業に5億9700万円の予算をそれぞれ確保した。
 道路改築事業では国道17号上武道路に22億3000万円、国道17号渋川西バイパスに8億8000万円、国道17号高松立体に1000万円、国道17号群馬大橋拡幅に7000万円、国道17号綾戸バイパスに1億5000万円、国道17号三国防災に12億6500万円、国道18号高崎安中拡幅に9億7000万円、国道50号前橋笠懸道路に5億円を配分。交通安全事業は国道17号上白井地区歩道整備などに5億9900万円、電線共同溝事業については国道17号荒牧関根電線共同溝に8000万円を計上した。
 河川事業では烏川上流築堤に5億9100万円を振り分けたほか、河川工作物の応急対策の調査費として600万円を盛り込んだ。
 このうち国道17号上武道路では、16年度の全線開通を目指す。現在、前橋市上細井町〜田口町間(L3・5q)の暫定2車線の建設を進めており、本年度は引き続き橋梁の整備や道路改良を進める。
 国道17号渋川西バイパスは、上信自動車道の一部区間となるバイパス。事業区間は渋川市中村〜金井間のL5qで、現道を使う区間を含めL3・1qが供用済み。残る渋川〜金井間L1・9qについては本年度、用地買収を進めていく。
 国道17号高松立体は、国道17号と藤木高崎線が交差する和田橋交差点付近の渋滞緩和のため、立体交差や拡幅などを行う事業。宮元町〜並榎町間L1・6qのうち、立体部を含むL1・1qが開通済み。残る並榎町のL0・5qは拡幅区間で、本年度は道路設計を行う。
 国道17号群馬大橋拡幅は本年度、表町1丁目付近の県道および市道を含めた一連の改良工事と併せ、舗装改良工事を実施する予定。現場は、国道17号から玉村方面や伊勢崎方面などへと向かう渋滞箇所。これを解消するため付近を拡幅改良しており、これまでに群馬大橋を含むL0・9qが5車線で暫定的に開通している。
 国道17号綾戸バイパスは、綾戸地区の防災対策および交通安全対策として整備する。事業区間は、渋川市上白井〜岩本町間のL2・3q。本年度は早期着工を目指し、用地買収を進める。
 国道17号三国防災は、みなかみ町羽場から新潟県湯沢町までの区間を改良、整備する事業。
 目玉は新三国トンネルで、本年度は明かり部の整備を進めトンネル抗口に着工する。また、そのトンネル残土を使い整備する永井地区の用地買収や埋文調査なども推進。架け替えが完了した白狐橋の仮橋撤去も実施予定だ。
 国道18号高崎安中拡幅では、久芳橋と中宿高架橋の上部工を推進。このほか、中宿地区の改良舗装に着手する。
 国道50号前橋笠懸道路では、前橋市今井町〜二之宮町間L0・9qで用地買収に着手。伊勢崎市赤堀今井町〜香林町間L4qでは用地調査を実施する。
 交通安全対策は「群馬県事故ゼロプラン」に基づき、本年度は国道17号上白井地区歩道整備(渋川市)と国道17号羽場地区線形改良(みなかみ町)の2カ所で、設計や用地買収を進める。
 電線共同溝の整備では本年度、国道17号前橋荒牧町〜関根町間L1・4qで着工する予定。
 橋梁の老朽化対策では法師大橋(みなかみ町)、只上第二高架橋(太田市)、尾島境高架橋(伊勢崎市)、君ヶ代橋(高崎市)などで補修を計画する。
 烏川上流の築堤整備は寺尾、根小屋、下佐野の3地区で浸水被害を防ぐための堤防整備などを進めている。本年度は寺尾、根小屋の2地区で用地補償や樋管・築堤の工事を実施する。
 このほか、老朽化が進む河川構造物の修繕に向け、現況調査や設計を行う予定だ。