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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/05/07

【群馬】県渋川土木事務所が、昭和橋歩道橋を架け替え

 県渋川土木事務所は、国道353号上の利根川を渡河する大正橋の歩道橋(L218m、W3m)の架け替えを計画しており、本年度に一部撤去工事を実施する。撤去工事は、2分割で8月に指名競争入札で発注する。来年度までの2カ年で撤去を進め、その後に大正橋車道橋の橋脚を上流側に張り出し、そこへ新たな歩道橋を施工する。総事業費には8億円を試算しており、このうち本年度は1億6000万円を確保している。

 大正橋の歩道橋はL218・1m、W3mで、トラス桁とRCT桁が組み合わさった形式。大正橋車道橋の上流側に架設されている。撤去工事は、河川の切り回しが必要であることから2カ年で計画。このうち、本年度は右岸側からRCT桁部分全体、トラス部の1径間分を合計したL161m(橋台1基、橋脚10基)の撤去を予定しており、どのように分割するかは現在検討中であるものの、いずれにせよ2分割の指名競争入札となる。
 大正橋の車道橋はL224m、W9・5mで、上部工が連続トラス桁、下部工が逆T式橋台と円形T型式橋脚の橋梁。新しい歩道橋は、大正橋車道橋の下部工を上流側にW約3m張り出し、そこへL224m、W約3mの3径間連続鋼床版箱桁を架設する。設計は、2013年度にエイト日本技術開発(東京都中野区)が作成した。撤去工事中は、大正橋車道橋の下流側に歩道があるため、仮設橋などの設置は行わない。来年度は残るトラス橋の1径間部分(L約57m)部分を撤去し、16年度から新橋の架設に着手する。
 大正橋の歩道橋は1929年に架設され、架設当時は、国道353号をルートとする国道橋として利用されていたが、現在の大正橋車道橋が79年に架設されたことで、歩道橋に用途を変更した。
 建設から85年が経過し、老朽化も進んでおり、豪雨時には通行止めとなる状態。これまで補修工事で長寿命化を図ってきたが、限界を迎えたため、現橋の撤去と架け替えが決定した。