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建通新聞社
2014/05/13

【大阪】なにわ筋/西梅田・十三連絡 事業化へ検討

大阪市は、なにわ筋線や西梅田・十三連絡線などの事業化に向けた検討調査を実施するため、5月補正予算案に400万円(別に当初予算に同額を計上)を計上した。うち400万円をなにわ筋線、残る400万円を西梅田・十三連絡線などの調査に充てる。なにわ筋線の調査業務では委託費を大阪府と折半。今後、発注事務の割り振りや発注方法について府と調整し、予算が成立次第、早期に外注したい考えだ。
 なにわ筋線では昨年度末に府、市、JR西日本、南海電気軌道の4者で実務者レベルの会合を開き、事業主体や費用負担割合などについて協議を進めることを確認。5月補正予算の成立後に委託する調査業務で、需要予測や収支採算性、事業スキームを検討しながら、そのデータを基に、4者での協議を深めていく。
 市の担当者は、「本年度末には各試算結果を示したい」としている。
 なにわ筋線は、JR新大阪駅から北梅田駅(仮称)を経て南下し、JR難波駅と南海難波駅に接続する。計画延長10・2`。大阪都心部を南北に結び、関西国際空港や新大阪駅、うめきたを直結する鉄道新線として早期事業化が期待される。
 西梅田・十三連絡線などの調査業務は、「近畿地方交通審議会次期答申に向けた検討調査」として公募型プロポーザルで公示済み。参加申請を5月21日まで受け付け中。
 同業務では、中之島新線延伸とともに、近畿地方交通審議会の次期答申にも必要な新線として盛り込むため、費用対効果や採算性の検討、実現に向けた課題整理を行う。
 現行の答申によると、西梅田・十三連絡線は、四つ橋線西梅田駅から阪急十三駅をつなぐ延長2・9`。中之島新線延伸は玉江橋駅から此花区方面(新桜島)に向けた延長6・7`に新線を整備する計画となっている。
 西梅田・十三連絡線については、十三駅からさらに新大阪駅をつなぐ計画もあり、神戸・宝塚方面から新大阪・なんばへのアクセス強化が期待される。
 近畿地方交通審議会の次期答申は、2015年度に国で検討の予定。