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建通新聞社
2014/05/14

【大阪】14年度にも天保山ターミナル事業者募集

大阪市港湾局は、天保山客船ターミナルをリニューアルする計画で、早ければ2014年度中に整備・運営事業者の募集を開始する。現在、民間企業から市場性や利活用に関するアイデアを募集中で、7月下旬に公表される提案結果を踏まえ、事業スキームや事業者の募集方法を固める。アイデア募集は5月27日までの期限で参加希望者を受け付け中だ。
 天保山客船ターミナルは、1969年に建築された施設で、83年に耐震補強を実施済み。大阪都市魅力創造戦略では、世界第一級の文化観光拠点の形成に向けた重点エリアにも位置付けられており、既存施設のリニューアルにより、新たな集客観光拠点化を目指す。
 既存施設の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ3万2576平方b。場所は大阪市港区築港3ノ11ノ8で、ハーバービレッジと同一の敷地内。
 アイデア募集では、2012年度に策定した増改築案を基本とし、事業内容、計画面積、整備範囲、事業計画期間、事業収支、資金計画などを求める。
 最低限確保すべき機能としては、施設面で1階のホール830平方b、多目的ホール1020平方b、荷物置き場1060平方b、事務室40平方b、トイレ120平方b、2階のホール450平方b、出入国審査室1660平方b、事務室130平方b。
 機能面で出入国ブースや荷物置き場、税関・検疫スペース、船会社カウンターなどを設定している。
 また、アイデア募集に当たっては、建物、土地について購入か借り受けのどちらの提案も可としており、税負担や規制緩和を求めることもできる。
 当初の計画では、市が総事業費に24億1500万円(岸壁など付帯工事含む)を概算。2カ年でリニューアルする予定だったが、財政状況が厳しく、財政負担を最も軽減できる事業手法の検討が必要となった。