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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/05/20

【山梨】富士河口湖町太陽光屋根貸し 3カ所対象に協定

 富士河口湖町が所有する公共施設の屋根について、潟Eエストエネルギーソリューション(恩田英久社長・東京都新宿区)は19日、同町と太陽光発電事業の基本協定を締結した。同社が県内で協定を結ぶのは初めて。20年間、有償で貸与し太陽光発電設置などの費用負担を行う。施工および維持管理などは地元業者との協働を検討している。
 富士河口湖町に設置する公共施設は「西浜中学校体育館」「富士豊茂小学校体育館」「こもも保育所」の3カ所(パネル431枚)。屋根設置面積は計2030uで、発電総出力が108kw(年間予想発電量10万kwh)。一般家庭の30世帯分の消費量に相当する。太陽光発電設備は、独立電源としても活用でき、災害発生時には非常用電源として同町が無償で使用できるという。発電設備設置の着工予定日は6月下旬で、東京電力への発電開始は8月上旬としている。
 調印の後のあいさつで池田直人事務局長は「(同社で公共施設の屋根に有償で太陽光発電を設置するのは)東日本では富士河口湖町が第1号。屋根貸しは多くの自治体で広がりつつある。設置期間も20年間ほどあり信頼関係も必要だ」と話し、富士河口湖町にも沢山の公共施設があるが「耐久性や安全性が高い3カ所に絞らせて頂いた。景観についても十分配慮したい」とあいさつした。
 協定を提携したことについて渡辺町長は「これからは再生可能エネルギーの有効活用することは町にとっても大きなアピールになる。この事業が末永く成功することを願っている」と述べた。
 なお協定完了後の太陽光設備について同社は、町と協議し、必要ならばそのまま寄贈するが、必要なければ撤去をする方針。
 太陽光発電の設置について同社の池田事務局長は、弊社の取材に対し「地元業者さんと仕事をすることを大変意味がある。町の方にも紹介してほしいと要望したところ。条件が合えば施工やメンテナンスを地元業者と協働を検討している」と話す。