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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/05/23

【山梨】県富東建設吉田支所 主要事業は骨格道路や砂防

 県富士・東部建設事務所吉田支所(高井達也支所長)は、2014年度の主要事業をまとめた。
 道路事業では、国道137号吉田河口湖バイパス(新倉河口湖トンネル)、県道富士吉田西桂線(富士吉田北SIC)、国道413号道志バイパスなど、骨格幹線を中心に整備促進を図る。
 河川砂防事業は、水害・土砂災害防止の観点から、河川改修、砂防、急傾斜地崩壊対策事業をさらに推進する。また、本年度、桂川河川改修を障害防止対策事業により、新たに事業化した。
 このほか、インフラの老朽化対策も喫緊の課題であり、点検の実施、補修を順次進める。
 14年度の主要事業は次のとおり。

■道路事業

【国道137号吉田河口湖バイパス】
 新御坂トンネルから河口湖までの間に整備された「河口U期バイパス」から、富士吉田市、忍野村、山中湖村方面に抜けるバイパスを建設している。総事業費は92億円。
  整備区間3000mのうち、新倉河口湖トンネルが2476mを占める。トンネルは掘削・覆工が2013年9月に完了。
  本年度は、昨年度に発注したトンネル舗装工事(2工区)、トンネル設備工事(9工区)、トンネル明かり部の工事(3工区)を進めつつ、残りの舗装工事、標識工事を発注し、年度内の完成・供用開始を目指す。

【国道413号道志バイパス】
 昨年度に事業化。道志村野原から月夜野間で新たにバイパスを建設する。事業期間は2013から2019年度の7年間。全体計画はL1990m、W6・0(7・5)m。このうちトンネルはL1085m程度、橋梁はL135m程度を想定する。
  地元との協議を重ね、2012年度までにルートが固まった。本年度は道路、トンネルなどの詳細設計、用地測量などを予定。工事着手は来年度以降になる見通し。総事業費は59億円程度を見込む。

【富士吉田西桂線整備】
 国道139号の渋滞緩和に向け、新たなバイパスを整備している。全体計画はL3640m、W10・75m。このうち上暮地バイパスがL1830m、小沼バイパスがL1810m。現在、小沼バイパスを施工中であり、年度内に一部を供用開始する予定。

【電線類の地中化】
 国道139号富士見バイパス、河口湖精進線、船津小梅線の3カ所で事業を進めている。本年度も、引き続き電線共同溝を整備していく予定。

■河川砂防事業
【桂川河川改修】
 第9次北富士演習場使用協定に基づく障害防止対策事業により、本年度から事業化。計画区間は、山中湖から富士吉田市の鐘山苑下流付近の間。本年度は全体計画策定のための基礎調査を行う。

【西川河川改修】
 富士河口湖町内などを流れる一級河川。水害を防ぐため、河道拡幅などの事業を進めている。全体計画はL500m。本年度は河口湖河口部のL140m程度の護岸工を施工予定。

【むじな沢砂防】
 道志村上中山地先のむじな沢に砂防施設を整備する。堰堤1基が完成し、現在2基目を設計中。本年度は用地買収の進捗をみながら、一部工事に着手する。

【釜の前沢砂防】
 道志村釜之前地先の釜の前沢に砂防施設を整備する。本年度より堰堤本体工事に着手する。堰堤はH10・0m、L62m。

【大沢川砂防】
 富士吉田市小明見地先の大沢川に砂防施設を整備する。堰堤は完成し、本年度は渓流保全工の工事発注を予定している。
【宮作沢砂防】
 西桂町下暮地地先の宮作沢に砂防施設を整備する。堰堤は完成し、本年度より渓流保全工事に着手する。

【北浦沢砂防】
 富士河口湖町河口地先の北浦沢に砂防施設を整備する。本年度より堰堤本体工事に着手する。堰堤はH12・0m、L69m。

【寺川砂防】
 富士河口湖町河口地先の既設砂防堰堤を嵩上げする。本年度より工事に着手する。

【平山・急傾斜地崩壊対策】
 富士吉田市大明見地内でがけ崩れ対策事業を予定している。新規の本年度は測量、詳細設計などを予定。着工は来年度以降となる見通し。

【大石・急傾斜地崩壊対策】
 富士河口湖町大石地内でがけ崩れ対策事業を予定している。新規の本年度は測量、詳細設計などを予定。着工は来年度以降となる見通し。

【富士山火山監視カメラシステム】
 富士山の火山監視カメラを設置し、カメラ画像などを関連市町村と共有するシステムを構築する。本年度は超高感度カメラおよび赤外線カメラ設置工事の発注を予定している。