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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/06/06

【群馬】県館林農村整備センター2014年度県営事業概要

 県館林農村整備センター(中村均センター長)は、2014年度の県営事業概要を明らかにした。それによると、総額は用排水施設の改修が進む渡良瀬川中央4期の事業費が半減したため、対前年度比39・6%減の1億761万3000円となった。一方、今後事業費の増加が見込まれる板倉町頭沼地区の用排水路改修がスタートするほか、同じく板倉町五箇谷地区で計画している簡易ほ場整備110haの16年度事業化に向け、本年度も調査を進める。

 本年度の工事発注は、農村地域防災渡良瀬川中央4期地区のみ。本年度の事業費は7810万6000円を充当する。主に館林市大島町地先での北部用水路改修工事(第13工事)を実施する。超簡易型の総合評価落札方式による条件付き一般競争入札を9月に執行する。
 また、業務委託では同市足次町地先で当郷用水路改修に先立つ用地測量を委託する。板倉町西岡新田などで進めてきた頭沼用水路ではこれから現地確認を行い、必要性があればフェンス工などの付帯工事を上期末に指名競争入札で発注する。
 来年度以降は、当郷用水路L1・1qの改修工事に着手する。対象水路は東武鉄道渡瀬駅東側を通り、ブロック積みなどで整備された上部W2m・下部W1・2m・H1・2mの断面。湛水被害に対応するため改修を計画し、設計は昨年度に藤和航測(前橋市)が作成済み。
 渡良瀬川中央4期地区の全体計画は用排水路L7・8qの改修で、2006年度から開始。昨年度末までに15億2495万4000円を投じており、17年度の完成を目指す。
 新規にスタートする頭沼地区の用排水路改修は、素掘り水路L0・7q・W約2mをコンクリート化する。対象区間は、渡良瀬川中央4期の改修箇所の上流部にあたり、サイクリングコースがある渡良瀬川の土手以南。本年度に測量設計を作成し、来年度から2カ年で工事を進める。総事業費は1億3000万円を見込んでいる。
 五箇谷地区での簡易ほ場整備は、昨年度から調査に着手しており、来年度に国庫補助申請を行う予定。本年度の調査業務も引き続き、入札での委託となる予定。順調に進めば、16年度から事業が開始され、初年度に測量設計、翌年度から工事に着手し4〜6カ年程度の事業期間を見込む。
 対象は板倉町大高嶋や下五箇に広がる、ほ場110ha。昭和30年ころまでに整備された小区画ほ場で、大区画化を図って生産性を向上させる。簡易ほ場整備には畦抜き工法と道路抜き工法があるが、今回の計画では道路抜き工法を採用する。一般的に1反(0・099ha)あたり50万円程度かかるとされ、同地区では用水路が全改修、道路と排水路が一部改修となりそう。
 このほか、渡良瀬川下流地区の基幹水利施設管理事業で、地元が行っている邑楽頭首工管理業務費に1804万7000円を措置した。