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建通新聞社(静岡)
2014/06/11

【静岡】静岡県内の道路インフラ 市町の技術職不足が浮き彫りに

 静岡県内の道路インフラの現状は、橋梁が約2万9000橋、トンネルが約435本で、橋梁のうち市町(政令市を除く)が管理するものが約1万6000橋と55%を占めている。橋長15b以上の橋梁長寿命化修繕計画策定状況は県全体で94%となったものの、要修繕橋梁の修繕実施率は市町が5%と、進んでいない状況が浮き彫りとなった。約4割の市町では、土木施設の新設改良・維持管理に携わる土木技術職員数がゼロも含め5人以下という現状も明らかになった。4日に設立された静岡県道路メンテナンス会議で報告された。
 県内の橋梁は、国土交通省が約900橋、静岡県が約3000橋、高速道路が約700橋、政令市が約9000橋、市町が約1万6000橋を管理している。トンネルは、国土交通省が26本、静岡県が149本、高速道路が91本、政令市が88本、市町が81本。
 これら道路インフラに対して総点検の実施率(2013年12月末時点)は、県が橋梁、トンネル共に100%、政令市が橋梁19%、トンネル44%、市町が橋梁74%、トンネル66%となった。
 橋梁長寿命化修繕計画については、07年度から策定が進み、橋長15b以上の計画はおおむね策定が完了した。このうち、14年4月1日現在の要修繕橋梁数は、静岡県が108橋、政令市が215橋、市町が1371橋で、修繕実施率は県90%、政令市13%、市町5%と、市町の遅れがはっきりと表れた。
 また、メンテナンスの課題として、市町の約4割で土木施設の新設改良・維持管理に携わっている土木技術職員数が5人以下の状況が挙げられた。このうち、町の状況はさらに深刻で7割超が5人以下となっている。
(2014/6/10)

建通新聞社 静岡支社