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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/06/12

【群馬】歴史博物館改修建築工事が近く公告へ

 社会福祉法人幹の会(太田市)は、藤岡市内へ新たに特別養護老人ホームを建設する。施設には70床を整備する予定で、総工費は7億円規模を見込む。今月にも指名競争入札を行い、建設地の造成に入る。本体の着工は8月ころを予定。来年3月までの完成を目指す。造成から設備を含む本体工事、外構までを一括発注する考え。

 同法人によると、指名業者は県内6社で「すべて県の建築一式A等級の業者を選んだ」という。近日中に入札を行い、施工者と契約を交わす予定だが、資材や人件費の高騰から入札不調を懸念している。工事費は昨年算出したもので、それを基に県からの補助額が決まったが、同法人では資材などが今の価格と合わない可能性も考えており「差額を新たに捻出するのは難しい」と実情を明かす。「もし不調になったら、設備のランクを落とすしかない」と設計変更した上で再入札することも検討するという。
 建設地は藤岡市上川原975−1。施設建設のために同法人が新たに購入した。敷地面積は約5392u。現在は更地で、敷地南側に施設を建て、そのほかは駐車場とする計画。開発が規制されている市街化調整区域のため、県から開発許可が下り次第、建築確認申請などの手続きを進める予定だ。
 施設はS造3階建て・延べ床面積約3880uを見込む。70床を10床ずつに分け、そのグループごとに居住空間を設ける「ユニット型」となる。
 設計は、新設計(前橋市)が担当した。同社に依頼したのは、知人から紹介されたのがきっかけ。同法人によると、現在市内には特別養護老人ホームが5カ所あり、今回で6カ所目となる見通し。ユニット型の施設としては2カ所目となるという。
 7月には造成工事をスタートさせ、8月の本体着工を目指す。県からの補助条件の一つに年度内完成があるため、同法人の担当者は「まずは予定価格の中で、計画通りに工事を進めてもらいたい」と話している。