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建通新聞社(静岡)
2014/06/16

【静岡】静岡労働局が労働災害減少へ緊急要請

 厚生労働省静岡労働局は、休業4日以上の死傷者数の増加傾向を重く見て、建設業、製造業、林業などの災害防止団体に対して、@安全衛生管理体制A安全衛生教育B「見える」安全活動−などの実施を求める緊急要請を行った。全国安全週間準備期間の6月11日付けで通知した。同局では「労働災害による犠牲者をこれ以上出さないという強い決意で、今一度総点検してほしい」としている。
 静岡県内の労働災害は、休業4日以上の死傷災害が2012年、13年と2年連続で減少したが、14年は建設業、製造業、林業で死亡災害が続いて発生するとともに、休業4日以上死傷者数も5月末現在で前年同期と比べて5・6%増加した。建設業の死亡災害は、過去最少となった13年(5件)に対して、ことしはすでに累計4件となっている。
 静岡労働局では、第12次労働災害防止推進計画で「休業4日以上死傷者数3900人以下」を数値目標として定め、労働災害防止対策を進めている。建設業については、墜落・転落災害の防止を重点に取り組んでいる。
 今回の緊急要請は、死傷災害の増加傾向を危惧(きぐ)し、静岡労働局長名で災害防止団体や事業者団体に送付。団体としての労働災害防止に向けた取り組みを強化するとともに、傘下会員事業場に対しても緊急要請の趣旨を周知し、特に@安全衛生管理体制の充実A個々の労働者の状況に即した効果的な安全衛生教育の実施B「見える」安全活動など創意工夫した効果的な自主的安全衛生活動の実施―の3点を重点的に実施するよう求めた。
(2014/6/16)

建通新聞社 静岡支社