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北海道建設新聞社
2014/06/17

【北海道】函館港若松地区に大型クルーズ船対応岸壁を−市が港湾計画見直し 

 函館市は、函館港若松地区で15万d級の旅客船が接岸できる耐震岸壁整備に向け、年度内に港湾計画を変更する。水深9m、延長310mの現計画を水深10m、延長410mへと拡充する。見直しに必要な調査などの事業費として6000万円を計上、7月以降に委託業者を選定する。市は、国直轄事業で早期の新規採択を目指す意向だ。
 市はかねて、クルーズ観光の利便性を考慮してJR函館駅や函館朝市など主要スポットに近い若松地区に専用の岸壁整備を計画。2005年度には5万d級を想定していたが、近年のクルーズ需要の拡大、船体の大型化に対応させ、計画を見直す。
 函館港には14年度中に38隻のクルーズ客船が入港予定で、前年度の14隻を大きく上回る。6月には11万d級が寄港するなど、定員ベースでは年間9万人ほどが来函するとの推測もあり、経済効果は大きい。
 現状では、港町ふ頭への接岸が主流で、シャトルバスなどで片道20―30分かけて市の中心部へと移動している。時間的ロスに加え、貨物船が混在するふ頭でイメージも良くない。市は、若松地区の岸壁整備で西部地区が徒歩圏になり「周遊時間が増え、より経済効果が高まる」(市港湾課)と考えている。
 海岸町船だまりがあるため、単純に現計画を北側に100m延ばすことは難しい。変更作業では航路シミュレーション、周辺調査を実施して配置を定め、これに伴う泊地、緑地、臨港道路の面積を固める。これらの内容を年度末の函館港地方港湾審議会に諮問する。
 函館港では北ふ頭、弁天地区の各マイナス6・5m岸壁が暫定供用を迎えるなど、地元の事業採択への期待感は膨らんでおり、早期採択に向けて市は、国に対する要望活動を強めていく。