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建通新聞社(神奈川)
2014/06/19

【神奈川】神奈川県県土整備局 箱根の函嶺洞門 補修・補強対策へ詳細設計

 神奈川県県土整備局は、国際的な観光地箱根の玄関口に位置し、土木遺産に認定されている函嶺洞門について、補修・補強対策を検討する。2014年度に詳細設計を作成。15年度以降早期の着工を目指す。所管は県西土木事務所小田原土木センター。
 場所は箱根町湯本塔ノ沢。国道1号上にある。延長は100b(6スパン)。構造形式は鉄筋コンクリートラーメン構造。1931年に完成した。
 12年度に実施した概略調査、検討結果で補修・補強対策が必要と判定された。今回、現地計測、詳細調査などを実施した上で現時点での健全性を照査。景観などを考慮した補修・補強対策工法の比較検討を実施。先に最適案として選定した補修・補強対策について詳細設計を行う。
 補修・補強工法の比較検討では、洞門の健全性を確保するための補修・補強工法を3案程度立案。景観性、安全性、耐久性、施工性、維持管理、経済性などを総合的に考慮して比較検討を行う。これを基に、補修・補強設計を行い、工事に必要となる図面を作成する。また、採用される補修・補強工法の概算工事費を算出する。
 洞門は、早川に架かるアーチ型の旭橋、千歳橋とともに、土木学会から「箱根地区国道1号の橋梁・洞門」として「関東の土木遺産」に認定されている。