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建通新聞社
2014/06/20

【大阪】美術館整備へ調査プロポ2件公示 大阪市

大阪市は、新しい美術館の整備事業民間資金活用スキームと、市立美術館本館全面リニューアルを検討するための調査業務2件を公募型プロポーザルで公示。参加申請書を7月16日まで受け付け、8月中旬に委託先を選定する。市立美術館については、ハード面の基本計画検討調査業務を簡易プロポーザルで別途委託するため、都市整備局で受託候補者を選定中。複数者が参加意向を示しているもようで、7月中にも候補者を決定する。
 新美術館は、121億円を投入し、延べ床面積1万5000平方bの施設を、大阪市北区中之島4ノ32ノ14の敷地に建設する計画。9月末ごろまでに整備方針を策定し、併せて、民間資金活用による事業スキームを固め、2015年度以降に設計、工事を進める。20年度の開館を目指す。
 同業務では、銀行などからの資金調達を前提とした新たな事業スキームを複数案提示。従来型PFIと市立大学の学舎整備で導入したSPC活用スキーム以外の案を求める。併せて、整備主体について、大阪市または新たに設立される博物館施設を運営する地方独立行政法人の場合に分け、実現可能かどうかを検討。
 最終的にはリスク分担やVFMなども算出し、12月ごろに市としての資金調達スキームを示す。
 市立美術館は、利用者サービス向上と美術館機能の強化のため、本館の改修や隣接地への新棟建設を計画。対象施設は、本館が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上3階建て延べ1万7611平方bで、内装や空調設備、展示の在り方、収蔵庫の拡張などを検討している。場所は大阪市天王寺区茶臼山町1ノ82の天王寺公園内。
 同業務では、新棟に求められる機能について、施設規模や建設場所を含め二つ以上のパターンを提案。新棟建設と本館改修のランニングコスト、美術館と園内施設の一体活用した場合のサービス内容などを検討した上で、事業費の調達方法を提案する。
 新棟建設と本館改修のランニングコストは、別途委託するハード面の調査結果を踏まえ算出する。