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北海道建設新聞社
2014/06/23

【北海道】道内のガソリン価格高止まり−10年以降最高の167円に 

 道内のガソリン価格が高止まりしている。資源エネルギー庁のまとめによると、16日時点の平均価格は1g当たり167円で、2010年以降の最高値を更新した。イラク情勢の緊迫化で原油価格が値上がりしているため。4月からの上げ幅は累計2円となり、下がりそうで下がらない局面が2カ月余り続いている。軽油も同様の展開となり、トラック事業者など大口需要家に対する値取り姿勢も一層厳しくなってきた。
 資源エネ庁が18日に発表した道内ガソリン平均価格は前週比0・1円上昇の167円。消費税増税と温暖化対策税のW増税で大幅値上げとなった4月以降、160円台の高値を維持している。
 業界最大手のJX日鉱日石エネルギーは5月中のガソリン卸価格を2・2円引き上げた。軽油は2・1円。出光興産はガソリン1円、軽油1・1円を値上げした。
 為替相場は円高に動いたが、米国の景気回復と不安定なウクライナ情勢で原油市場が高値で推移したため。現在もイスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)に代表される、中東情勢の緊迫化から高止まり傾向にある。
 こうした状況から札幌では6月に入り、ジリ安傾向にあった販売価格を2―3円戻す店舗も出た。しかし他店との売り負けを嫌う安値量販店を中心に価格競争が再発し、元の状態に戻っている。