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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/06/24

【山梨】県富士東部農務14年度主要事業 道志地区で排水路工

 県富士・東部農務事務所(荻原修所長)は、2014年度の主要事業をまとめた。農村災害対策整備では道志地区(道志村)で、7月から9月ごろまでに排水路L1200mや土留工N2カ所の工事を発注するほか、桂川西部地区(大月市)では、事業が新規採択されたことから測量設計を委託する。
 継続事業では、畑地帯総合整備事業を1地区、中山間地域総合整備事業4地区、農地環境整備事業2地区などについて工事進捗を図る。このほか、15年度の事業採択に向けて、富士河口湖町において農村災害対策整備を行う計画。
 同事務所では、中山間地域の活性化を図るための総合的な整備として鳥獣害防止柵の設置、圃場整備、営農飲雑用水などの推進に取り組む。これらの事業実施により、農業生産と農村生活環境の総合的な整備を進めていく。

 14年度の事業概要は次のとおり。

 【畑地帯総合整備事業】
 ◆富士西麓高原地区=富士河口湖町の南部に位置する富士ヶ嶺地区に農業生産基盤整備事業を展開する。農業用用排水路、農道、土層改良、鳥獣害防止柵、環境施設整備を行う。14年度事業費は1億円で、農道L680mや排水路L402mの整備を進める。事業年度は2009〜15年度まで。総事業費は9億9000万円。13年度までの進捗状況は、鳥獣害防止柵設置L1万1527m、農道L3785m、排水路L483m、営農飲雑用水N1カ所。

 【中山間地域総合整備事業】
 ◆富士北麓水源の里地区=道志村、山中湖村で農業生産基盤整備事業を行う。農業用用排水路、農道、圃場、環境基盤、鳥獣害防止柵を整備する。14年度事業費は2億2400万円で、農道L336mや営農飲雑用水管路一式工事を予定する。事業年度は2003〜14年度まで。総事業費30億4000万円。13年度までの進捗状況は、農業用用排水路L1893mや農道L1800m、圃場整備A9・3h、鳥獣害防止柵L2万2219m。

 ◆鳴沢地区=鳴沢村全域で、農業生産基盤整備事業を展開する。農業用用排水路、農道、圃場、環境基盤、鳥獣害防止柵を整備していく。14年度の事業費は1億450万円で、圃場A1・3hや農道L380mを整備する。事業年度は2007〜15年度まで。総事業費は14億3200万円。13年度までの進捗状況は、農業用排水路A17h、圃場A6・1h、鳥獣害防止柵L1万3022m、農道L156m。

 ◆大月北部地区=大月市北部地域で農業生産基盤整備事業を行う。
農業用排水路、農道、圃場、環境基盤、鳥獣害防止柵を整備する。
14年度の事業費は1億1000万円で、農道L350m、圃場A1・0h、鳥獣害防止柵設置L1400mを予定している。事業年度は2008〜15年度まで。総事業費は12億3000万円。13年度までの進捗状況は、農業用排水路L169m、農道L357m、鳥獣害防止柵L1万5859m、防火水槽N2カ所。

 ◆上野原南部地区=上野原市島田、秋山の南部一帯で農業生産基盤整備事業を行う。農業用排水路、農道、鳥獣害防止柵、営農飲雑用水を整備する。14年度の事業費は3億9700万円で、農業用排水路L740m、鳥獣害防止柵設置L5000m、農道L200m、営農飲雑用水N1カ所を予定している。事業年度は2010〜15年度まで。総事業費は15億2100万円。13年度までの進捗状況は、農業用排水路L817m、農道L545m、鳥獣害防止柵L1万5065m、営農飲雑用水N2カ所。

 【農地環境整備事業】
 ◆丹波山地区=丹波山村全域で農業生産基盤整備事業を行う。農業用用排水路、農道、農地保全、鳥獣害防止柵を整備する。14年度の事業費は4000万円で、農道L80mや鳥獣害防止柵L2200mを整備している。事業年度は2009〜15年度まで。総事業費は2億6500万円。13年度までの進捗状況は、農業用排水路L91m、農道L177m、農地保全L215m、鳥獣害防止柵L=5986m。

 ◆小菅地区=小菅村全域で農業生産基盤整備事業を行う。農業用排水施設L1041m、農道L1925m、農地保全A31a(客土)、鳥獣害防止柵L6400mなど。14年度の事業費は6000万円で、鳥獣害防止柵L2000m、農道L200mの整備を予定している。事業年度は2013〜17年度まで。総事業費は3億6500万円。13年度までの進捗状況は、鳥獣害防止柵L3015m。

 【ため池等整備事業】
 ◆小伏沢地区=上野原用水路で水路工(水路トンネル)L750mを整備する。14年度の事業費は3700万円で、既設水路工(水路トンネル)L750mの閉塞工事を予定する。事業年度は2011〜15年度まで。総事業費は5億5700万円。

 【農村災害対策整備事業】
 ◆道志地区=道志村全域において、災害発生の可能性がある箇所の整備を行う。排水路L2635m、土留工N7カ所、緊急避難路L200m、橋梁耐震補強N1橋、防火水槽N8基。14年度の事業費は1億3500万円で、排水路L1200m、土留工N2カ所を予定する。事業年度は2013〜17年度まで。総事業費は8億900万円。13年度までの進捗状況は、測量設計業務一式。

 ◆桂川西部地区=桂川と葛野川が合流するエリアの農村地域において、災害発生の可能性がある箇所の整備を行う。用排水路L2990m、土留工N2カ所、ため池整備N1カ所、防火水槽N9基。14年度の事業費は3000万円で、測量設計業務一式を委託する。事業年度は2014〜19年度まで。総事業費は7億6800万円。