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建通新聞社四国
2014/07/01

【高知】春野球場耐震化、15年度着工へ

 高知県高知土木事務所は、春野球場の耐震補強工事に2015年度から着手する予定。鉄骨ブレースや片持ち梁、鉄骨屋根などの補強を計画している。プロ野球などのキャンプや高校野球の県予選の日程などの兼ね合いがあるため、発注時期や工程については15年1月末に補強内容を決めた後調整する。
 13年度に行った耐震診断の際に出された補強計画では、1階の一塁側と三塁側ブルペンの外側ガラスブロックとその上部にあたる2階の吹き抜け部に内付け鉄骨ブレースを計16カ所設置する。片持ち梁については、先端部分を撤去した後、梁下端を増し打ちする。工事箇所は、3階メーンスタンド観客席の両端とバックネット裏の10カ所、2階の三塁側ブルペン上部。
 バックネット裏観覧席の屋根は、柱だけを残していったん撤去し、屋根材と屋根ブレースを改修、鉄骨梁を撤去新設する。また柱脚部は鉄筋コンクリートで巻き立てる。2階メーンスタンドのコンクリートブロック4カ所は撤去、一塁側ブルペン後方にある売店物置も撤去移設する。
 なお補強内容については、これから進める補強設計の中で変更する可能性がある。
 春野球場は1979年建築。西武ライオンズの春季キャンプ地として使用されているほか、大学、社会人チームのキャンプ、高校野球県予選のメーン球場としても活用されている。全体面積は2万0900平方b、1万6000人を収容できる。所在地は高知市春野町芳原。
 耐震診断はかめお設計(高知市)、補強設計は岡島設計(高知市)が担当。