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建通新聞社
2014/07/10

【大阪】中之島GATEにフィッシャーマンズM

水都大阪2015シンボルイヤーに向けた取り組みで大阪府、大阪市、大阪商工会議所、関西経済連合会、関西経済同友会は、中之島GATEエリアのサウスピア約1・2fに卸売市場やレストラン・物販からなる常設的な店舗として「フィッシャーマンズマーケット」を整備する計画だ。現在、同エリアのまちづくりをコンサルタントの視点からサポートする水都大阪パートナーズが出店事業者と調整を進めている。上下水道、舗装などのインフラ部分については、府市の費用負担が可能かどうかを検討する。10月の開業を目指す。
 計画地は、大阪市西区川口2丁目の安治川左岸沿いの府有地約6700平方b(河川管理区域)と国有地約5300平方bからなる計1万2000平方bの敷地。うち防潮堤沿いの河川区域部分約4700平方bをフィッシャーマンズマーケット(常設卸、飲食、物販店舗など)の建設地に充てる。
 昨年度は暫定的な利用で店舗などを設置し、にぎわい効果を確かめている。レンタルボートやイベント利用も予定。フィッシャーマンズマーケットの開業に併せて、係留スペース付きコンテナオフィスを設置し、宿泊・教育機能などの水上利活用策も検討する。
 7月7日に行われた第3回水と光のまちづく推進会議で明らかにされたもので、併せて、インフラ整備が事業化に当たっての課題となっていると報告があった。
 これを受け、橋下徹大阪市長は「インフラ部分については、行政でできるように調整する」と明言。松井一郎大阪府知事は、「国有地の扱いを国と協議した上で、府有地活用の視点から事業者公募ができるか検討したい」との考えを示した。
 開発許可や建築確認申請などの事前協議を8月中に終え、舗装や店舗建設に着手するスケジュールを組む。
 中之島GATEは、府市と経済界が一体となって取り組む水辺の17拠点づくりのうちの一つで、大阪港からの玄関口に当たるエリア。中之島公園エリアとともに、これまでにないシンボル拠点を目指している。今後、舟運事業や各種イベントも計画されており、昨年度の2拠点での集客約16万人、約22億円の経済効果についてもさらなる向上が期待される。