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北海道建設新聞社
2014/07/15

【北海道】ひらふ高原地区の再生整備計画まとまる−持続可能な国際リゾートへ 

 倶知安町はこのほど、ニセコグランヒラフスキー場の麓、ひらふ高原地区の都市再生整備計画を策定した。観光中核施設の建設、老朽化が進む町道ニセコ高原山田線の舗装など今後5カ年の事業方針を定め、持続可能な国際観光リゾート地確立に向けた取り組みを進める。総事業費は約9億4000万円を見込む。
 ひらふ高原地区では近年、良質なパウダースノーが降る同スキー場を訪れる海外観光客が増加。コンドミニアム建設など不動産への投資が活発化し、地域には分譲型別荘が立ち並ぶ。
 一方、地域に定住せず、不動産物件のみを所有する個人・法人が地域内の8割を占め、ごみステーションや防犯灯などの管理に必要なコミュニティー機能の低下、老朽化する生活基盤など課題を抱える。
 こうした現状を踏まえ、2013年7月に学識者や事業者、町民らによる検討会を設置し、観光リゾート地域として持続的発展に必要なハード、ソフト両面の事業方針をまとめた。
 目玉は、町民や事業者、長期滞在旅行者のコミュニティー活動拠点となる観光中核施設の整備。ニセコ高原比羅夫線と蘭越ニセコ倶知安線との交差点にある約2200m²の町有地に建設を予定する。本年度は施設の概要のほか、定期借地権などにより民間が整備する可能性の調査・検討を進め、早ければ15年度に設計に着手する。事業費は約6億円を見込む。
 老朽化した延長260mのニセコ高原山田線は、約7000万円を掛けて再整備する方針。また、案内サインや街路灯、沿道ストリートバナーの整備も掲げている。
 同スキー場第1駐車場の東側に位置する広さ1・4haのひらふ高原中央公園と、蘭越ニセコ倶知安線沿いの広さ2・6haのサンスポーツランドを、リゾート地にふさわしい空間に再整備することも、今後の検討課題に挙げている。
 同計画は、14―18年度を計画期間とし、その後は5年ごとに再検討する予定。