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建通新聞社
2014/07/17

【大阪】医学部再編整備へ府・堺・近大が基本協定

泉ケ丘駅前地域(堺市南区三原台)を移転先として近畿大学の医学部と付属病院を再編整備する計画で、大阪府、堺市、近大の3者は7月16日、基本協定を締結した。移転用地は約10f。府所管の三原台第1住宅と堺市所管の田園公園の一部にまたがる予定で、1000床規模の高度先進医療施設を想定。2019年度の着工、23年度のオープンを目指す。
 近大では、大阪狭山市にある医学部と付属病院、堺市にある医学部堺病院について、耐震化を図るため、移転による再編整備を構想。南河内地域における基幹病院としての役割(救急、小児、周産期医療)を保持した上で、医療の担い手の教育を核に、高度先進医療や研究機能の充実、医療機能の向上に取り組む。
 大阪狭山市の付属病院については、地域医療を考慮し一部機能を残すが、300床規模(現在933床)に縮小して再編。既存施設の耐震化の方法や時期は、今後検討するとしている。
 堺病院は閉院の予定。跡地の利用方法は固まっていない。
 移転用地は、府と堺市が提供できる用地を近大と調整しながら確定し、有償譲渡する。譲渡の時期は今のところ未定。
 府の三原台第1住宅は建て替えに伴い発生する余剰地の一部、堺市の田園公園は、園内にある市民プールの移転後の敷地が近大医学部の再編用地となる。