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建通新聞社(神奈川)
2014/07/25

【神奈川】神奈川県県土整備局 14年度公共事業評価委員会開始 再評価は上粕屋厚木道路など12事業

 神奈川県県土整備局で2014年度の公共事業評価委員会が始まった。24日に第1回委員会を開催。日本大学の矢島隆客員教授が委員長に就いた。14年度は、再評価の対象として12事業、事後評価の対象として6事業を予定。このうち、第1回では県道603号上粕屋厚木道路事業と県道42号藤沢座間厚木(座間荻野線U期)道路改良事業の概要などが説明された。県土整備局は、2事業とも「継続」の対応方針案を示した。14年度に5回の委員会を開き、全事業に対する評価をまとめる。
 県道603号上粕屋厚木は、伊勢原市上粕屋を起点とし、厚木市寿町2丁目に至る延長約11・7`の幹線道路。新東名と厚木秦野道路の伊勢原北インチーチェンジに接続。県道63号(相模原大磯)と県道611号(大山板戸)を結ぶバイパス道路にもなる。
 事業評価の対象は、伊勢原市上粕屋で県道611号(大山板戸)と県道612号(上粕屋南金目)が交差する「石倉橋交差点」を起点とし、伊勢原市西富岡の県道63号(相模原大磯)と64号(伊勢原津久井)が交差する「分かれ道交差点」に至る延長約1・9`。2018年度の新東名伊勢原北ICの開通に合わせた完成を目指している。
 事業は1996年度に都市計画決定。02年度に用地買収を開始し、12年度に工事着手した。幅員は19b。道路規格は第4種1級で4車線。片側歩道。主な工種は道路改良と新東名接続区間整備。費用(125億円)対効果(266億円)は2・1と算定されている。
 現在の用地取得率は97%。一部で事業協力に時間を要しているが、15年度に買収完了見込み。全体の進捗率は52%となっている。
 県土整備局は、「事業の必要性に変化はなく重要性は依然として高い」として「継続」の対応方針案を示した。

※座間荻野線U期は昨年度に着工

 県道42号藤沢座間厚木(座間荻野線U期)は、藤沢市を起点とし、綾瀬市、座間市を経由して厚木市に至る延長約19・6`の幹線道路。
 事業評価の対象は、厚木市三田の都計道路厚木バイパス線から同市下萩野の県道63号(相模原大磯)に至る4車線の約1・2`。厚木市の外郭環状道路を形成し、幹線道路の交通を分散。県央地域の連携強化を目的とし、20年の完成を目指す。 事業は1961年度に都市計画決定。85年度に都市計画変更。10年度に用地買収を開始し、13年度に工事着手した。幅員は22b。道路規格は第4種1級で4車線。両側歩道。主な工種は橋梁工と道路改良。費用(90億円)対効果(149億円)は1・7と算定されている。
 現在の用地取得率は33%。全体の進捗率は11%となっている。今後、用地買収と並行して工事を進める。
 県土整備局は、「事業の必要性に変化はなく重要性は依然として高い」として「継続」の対応方針案を示した。
 第2回以降に審査する再評価対象10事業は次の通り。
 ▽国道129号(戸田交差点)道路改良▽都市計画道路安浦下浦線街路整備▽都市計画道路湘南新道街路整備▽都市計画道路曽屋鶴巻線街路整備▽二級河川蓼側河川改修▽一級河川恩田川河川改修▽岸地区急傾斜地崩壊対策▽金子地区急傾斜地崩壊対策▽東高根森林公園都市公園整備▽大磯城山公園都市講演整備