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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/07/28

【山梨】知事、長坂以北の開通、リニアと同時期希望

 中部横断自動車道の長坂以北区間(北杜市〜長野県)の開通希望時期について、横内正明知事は23日の会見で「私個人の希望であるが」と前置きした上で「平成39年(2027年)にリニア中央新幹線が開業するので、13年後のリニア開業時くらいには、こちら(中部横断道)も開業できるように国に強く要請していきたいと思っている」と述べた。
 その理由として「(長野県の)佐久地域の皆さんと話していると、リニアを使う場合は、この高速道路を使って山梨のリニア駅を使う可能性が高いと言っている」ことを挙げた。
 また、同区間の着工の見通しについては「正式にルートが決まると、事務手続きを経て環境アセスメントの手続きに入っていく。これがいつごろから入るのかは聞いていないが、これは数年かかる。環境アセスが終わると、基本計画から整備計画への格上げとなり、その後は予算を国が計上して着工という手順になる」と述べた。
 同区間の整備の必要性については「東海地震のような大災害が発生した場合に、緊急避難道として県民の安全のために、どうしても作っていかなければならない」と指摘。
 さらに「一部反対の方もおられるが、そういう方には丁寧に説明していく。そして、これから環境アセスメントに入っていくから、今までは1qくらいの幅でお示ししたり、道路の構造をお示ししているわけではないので、理解をいただくのも難しい面もあったわけだが、環境アセスメントに入ると具体的にルートを決めて、具体的な説明ができるようになるので、環境アセスメントの中でご理解を得るよう努力していかなければと思っている」と述べた。
 同区間については、社会資本整備審議会の関東地方小委員会が23日の会議でルート案を承認。今後、国土交通省が正式にルート案を決定することになる。