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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/05

【山梨】西桂町YLO会館 議会が方向性提示へ

 老朽化が進むYLO会館について西桂町議会は9月定例会で、小林町長の見解を伺うとともに、議員各位での意見交換を行い、議会としての一定の方向性(建て替え・全面改修・部分改修)を出す。同会で工事の方向性が固まれば、町では来年度予算に事業および執行費用を計上していく。
 昨年には今後の会館について町民総合調整審議会が小林千尋町長へ答申書を提出。改修ではなく「W造平屋建て新築が望ましい」とした。構造をW造平屋建てにした主な理由として、全面改修する場合の費用とほぼ同額で済む、これまで分散していた機能が1カ所に集約することでコスト減につながる−などを挙げている。
 既存の会館は、RC造2階建てで延べ床面積約1500uの規模。1978年に竣工し90年に増築している。
 2012年に行った耐震調査では基準を満たしているが、建物の雨漏りや屋根の形状、機能面で問題があったため、耐震補強はせず改築や改修工事を実施し、より使いやすい施設として活用することを決めた。
 町議会で本年度初めて行った報告会では、YLO会館の方向で住民から「W造で建築するなら地元業者が入札参加出来るようにしてほしい」「改修だけで良い」「いつまで方向性を検討するのか」「事業自体の見直し」などさまざまな意見があり、今後の議会の対応に注目が集まる。
 一方、町では、来月開かれる9月定例会までに施設の「建て替え」「全面改修」「部分改修」にした場合の工事ごと事業費などを精査する。
 昨年に町民総合調整審議会が小林千尋町長へ同答申書を提出した当時と、資材価格や消費増税などにより社会情勢が大きく変化ことが理由。工事の方向性が固まれば、来年度予算に事業および執行費用を計上する。