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建通新聞社
2014/08/12

【大阪】天保山客船T再整備へDB検討 大阪市

大阪市港湾局は、天保山客船ターミナルの再整備に伴う民間事業者の募集に先立ち、床面積を増やす方向で公募条件の調整に入る考えだ。募集方法については、設計と施工を一括して発注するデザインビルド方式を検討。本年度末までに条件を固め、2015年度での事業者募集を目指す。
 天保山客船ターミナルの既存施設は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ3万2756平方b。天保山ハーバービレッジと同一の敷地内にあり、スムーズな出入国体制を確立することを目標とし、増改築を基本に再整備を図る。場所は大阪市港区築港3ノ11ノ8。
 増床やデザインビルドは、6〜7月に実施した民間事業者の意向調査を兼ねた事業提案募集で上がってきたもの。事業手法や事業化への課題、意見を受け付け、デベロッパーなどの3者から提案があった。
 主な提案・意見は、「収益機能を追加し採算性を上げるために増床できないか」「事業の実施時期はさらなる検討が必要」「容積率や臨港地区の規制緩和が必要」「民間事業者の整備・運営は難しい」など。
 同局の担当者は、「公共が施設整備を担当する選択肢もあるが、基本的には民間事業者による整備・運営の方向で進めたい」としている。
 最低限確保すべき機能としては、1階ホール830平方b、多目的ホール1020平方b、荷物置き場1060平方b、事務室40平方b、トイレ120平方b、2階ホール450平方b、出入国審査室1660平方b、事務室130平方bなどを想定。ただ、増床規模の検討と併せて、求める施設内容の見直しも必要になる可能性がある。