トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2014/08/19

【高知】篠原区画整理に10年間で17億円

 南国市は、篠原地区の土地区画整理事業に向け、事業計画を決定した。施行面積は約5万1000平方bで、総工事費17億2140万円をかけ、2023年度までの10カ年で整備を進める。今後は、年内に土地区画整理審議会を設置した後、15年年明けに換地設計を外注、16年度半ばから建物移転を進め、同年度後半からの工事着手を目指す。
 事業計画によれば、全体を5工区に分け、南西側から順次建物移転と工事を進める。1工区当たり1年の工期を見込む。住宅地としての土地利用を基本とするが、地区の中央を東西に走る都市計画道路高知南国線の沿線部は沿道利用型複合施設としての利用を可能とする。高知南国線を軸として、幅員6bの区画道路を適宜配置、現段階では総延長1824bを見込んでいる。道路には側溝を設置し、アスファルト舗装する考え。街区公園は700平方bと840平方bのものを2カ所配置する。
 排水計画は上下水道局で策定中。現段階で下水道については、国道195号の下を通る幹線から地区内に通す計画で、汚水管渠は道路計画に併せて管渠を埋設し、地区外の篠原汚水幹線に放流する考え。雨水については用水兼用の水路とし、道路側溝より集水し、地区外の準用河川と明見雨水幹線に放流する。
 高知南国線は、高知県が整備主体。市では、区画整理の着工までに工事用車両が通行できるよう要望している。同線全体の延長は高知市大津甲から南国市篠原の高知東工業高校前の現道で合流するまでの1316b。全幅27bの4車線道路で規格は第4種第1級となる。起点部から南国市小籠までの延長300bは2車線の現道を拡幅し、国道195号交差部では高架橋を建設する予定。小籠から篠原までは、土地区画整理事業の区域も含めて新設となる。
 同事業の対象区域は、現在基盤整備の遅れにより市街化が進んでおらず、既存の生活道路沿いに住宅が密集して建てられているほかは、未接道の農地が広がっている。このため、高知南国線の新設に伴い、沿道の土地利用が促進される地区となっていることから、周辺の基盤施設を整備し、地区内の土地利用の増進と、良質な市街化の形成を図る。地区内の人口は13年3月現在で63人であるが、将来的には約300人を想定している。