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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/19

【山梨】リニア駅周辺整備で配置2案

 リニア中央新幹線の山梨県駅(甲府市大津町)の周辺整備について協議する県の検討委員会の第5回会合が11日に開かれ、駅周辺地区に整備すべき施設の配置案(ゾーニング案)などを協議した。県では、前回委員会で提示した配置6案(A案〜F案)のうち、@駅前広場を南北に分散A観光機能を含む憩い・交流ゾーンを一体的に配置―というB案とF案の2案を検討対象とすることを提示した。
 県によると、新駅周辺の配置する機能の規模は約24h。内訳は@駅前広場(約1h)Aパーク&ライド用駐車場(約5h)B観光機能(約1h)C憩い・交流機能(約6h)D産業振興機能(約5h)。そのほかに、新駅(約2・5h)、スマートIC(約2・5h)、地区内道路(約2h)を整備する。
 前回の委員会では、「観光・憩い・交流機能」施設と駐車場を、駅の南北どちらに配置するかについて協議。県では、北エリアに駐車場を、南エリアに観光など施設を配置するのが好ましく、さらに駅前広場や観光機能、産業振興機能などの配置案として6案(A案〜F案)を示した。
 今回の委員会では、その後の検討状況を提示。駅前広場については、分かりやすく使いやすい広場とし、観光客が立ち寄ることでにぎわいを創出できる広場とするため、南北に分散配置することが望ましいと提示。さらに、観光目的の駐車場をどこに配置するのかの検討状況も説明し、A案〜F案のうちB案とF案が比較的優位と説明した。
 2案の違いは、B案は産業振興ゾーンを南側に、調整池を東側に配置。F案は調整池を南側、産業振興ゾーンを東側に配置している。
 委員会は今後、10月と12月に継続して開き、配置案や整備手法などを検討。来年3月に駅周辺整備基本方針案をまとめる。
 リニア中央新幹線の山梨県駅はJR東海が建設するもので、山梨県駅は甲府市大津町に高架(高さ約30m)で計画。県では、駅周辺の適切な土地利用を図るため有識者などによる検討委員会で協議を進めている。