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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/25

【山梨】甲府市議会リニア特別委 活性化へ意見や要望相次ぐ

 甲府市議会は、リニア中央新幹線対策特別委員会を開催し、県が示している駅周辺整備構想案について議論をした。委員は「市としての周辺整備計画を示すべき」などを意見したほか、「アウトレットやサッカー場を整備すれば利用者も増えるのでは」「(隣接する)中央市との連携を」「老朽化が進んでいる刑務所の移転を考えてほしい」「国道358号へのアクセス道路整備」などを提案した。
 委員会では、始めに事務局側から県が示している▽(仮称)甲府中央スマートICの進捗状況▽産業振興機能エリア▽駅周辺地区のゾーニング案▽展望施設整備のあり方▽導入機能の整備手法−についての説明をした。
 出席した委員は「リニア駅の利用予測で毎日1万2300人としているが、具体的な根拠が分からないし、そんなに利用するとは思えない」「山梨の玄関口が甲府駅周辺か、リニア駅周辺なのか良くわからない」「(富士山も見ることが出来ないのに)数十億円をかけて40mの展望施設を建設する意味があるのか」「甲府市としてのリニア駅周辺整備計画を県に示してほしい」などと意見を出した。
 また、「本当にリニア自体が必要なのか」「リニア駅周辺地域は土地改良をしないといけないくらいに液状化しやすい場所。洪水の可能性もあるし、地盤沈下もしているので防災面でも心配だ」「液状化しやすい駅周辺に色々な公共物を整備するならば、公共事業が大規模になる」「もう少し慎重な議論をした方が良い」「同委員会に県とJR東海の関係者に出席してほしい」などの意見が出た。
 このほかにも、「アウトレットやサッカー場の整備をすれば、利用者も増えるのでは」「中央市との連携」「老朽化が進んでいる刑務所の移転を考えてほしい」「国道358号へのアクセス道路整備」の要望をした。
 これらの意見や要望に対して事務局側は、「駅前広場整備は県が主体で行う。甲府市の役割は駅近郊の中での土地利用が命題となる。民間活力を導入する中で、リニア事業を基に甲府市や山梨県が活性化できるような取り組みをしていきたい。もう少し県の方にも甲府市としての意見を出していく」と答えた。