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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/27

【山梨】甲府市宮島ビジョン お城フロント整備に6億円

 甲府市の宮島雅展市長は、中心市街地活性化への方向性を示した「宮島ビジョン」(政策パッケージ)を公表。「歴史物語都市こうふ」を実現する想いを取りまとめたもので、6項目の基本方針に14個別施策を盛り込んだ。事業費は変動する可能性もあるが概算で14億円。宮島市長は一例として、「舞鶴城公園南側エリアにおけるお城フロント整備(税務署跡地や市社会教育センターなど整備)に6億円、中心市街地の回遊道路と散策歩道の整備に踏切拡幅などに5億円かかる」と試算した。
 ビジョンは、各ゾーンごとに施策を掲示。
 ゾーンAでは、甲府駅北口拠点整備地区および舞鶴城公園を含む都市機能や観光資源が集積したエリアとし、歴史や文化に親しみ、憩いと安らぎを感じられる多様な集客交流を促進する施策を展開。
 ゾーンBは、甲府銀座ビルやココリ、岡島百貨店悪含む中心市街地の中でも商店の集積度や連続性の高い中心商店街エリア。回遊ネットワークの動線を軸として、商店街を再生する施策を展開する。
 ゾーンCは、甲府駅南口駅前広場や駅前商店街、山梨県庁や甲府市役所など甲府駅南口周辺地域修景計画における県都の都市づくりを先導するエリア。甲府の玄関口としての風格と賑わいを備えた施設整備を県と共同で展開していく。
 これら全ゾーンは「交流・滞留・回遊」の視点を意識し、特にAとBゾーンは取り組みを重点化することが必要なエリアと位置付けた。回遊動線を明確にし、歩行空間やスポット整備、来街者アクセスの利便性を図る。
 主な整備の基本方針(施策)は次のとおり。
 ◆中心市街地と連結した新たな観光・周遊コースの開発
 ◆舞鶴城南側エリアにおける(仮称)お城フロント整備への本格着手
 ◆ココリのリニューアルと連動し取り組み(民間企業と連携)
 ◆オープンスペースを活用した憩いと安らぎの空間づくり
 ◆中心市街地の回遊コースのサインおよび案内看板設置
 ◆中心市街地の回遊道路と散策歩道整備(市道整備と桜町道路踏切の拡幅など

 ◆回遊動線の形成に資する駐車場対策など