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建通新聞社(神奈川)
2014/09/05

【神奈川】神奈川県の建設業倒産 減少から増加へ 東京商工リサーチ横浜支店 2014年8月度の神奈川県・企業倒産

 東京商工リサーチ横浜支店は、2014年8月度の神奈川県・企業倒産状況をまとめた。建設業は6月から3カ月連続で前年件数を上回った。減少傾向からの転換期を迎えていると見られる。全体の倒産件数は55件で、負債総額は51億0500万円。前年同月に比べ件数は27・9%増、負債総額は8・7%増となった。前月比では件数が15・4%減、負債総額は1・1%の減となった。
 8月の神奈川県企業倒産件数は3カ月連続で前年同月を上回った。本年に入り8カ月のうち、6カ月で前年を上回り、歴史的にも倒産件数が低水準だった13年から一転して倒産増に転換しつつある。一方、負債総額は4カ月連続して大型倒産がなく、小規模倒産が目立つ。しかし、件数の大幅増から全体金額で前年同月を上回った。
 業種別では、建設業は倒産件数が15件で構成比27・3%と最も多い。負債総額は24億3100万円で前年同月比78・1%の大幅増となった。全業種の47・6%を占める。不動産業の倒産は4件で前年同月の4倍増。負債総額は2億0500万円で53・8%の減となった。
 原因別には、「販売不振」が35件と最も多く、構成比は63・6%を占めた。次いで「既往のしわ寄せ」が11件。負債総額は10億円以上の大型倒産が4カ月連続して未発生。「5000万円未満」が30件で全体の半数以上を占める。資本金別には、「500万円未満」が25件で最も多い。前年同月と比べ9件の増加。1億円以上はない。従業員数別には、「5人未満」が36件で最も多い。地域別では横浜市が25件。前年同月比で1件増加。次いで川崎市が10件。前年同月より4件の増。相模原市は4件で前年同月より3件増加した。業歴別では、「10年以上・20年未満」が16件で前年同月比5件増。「20年以上・30年未満」が14件で6件増加した。