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建通新聞社
2014/09/19

【大阪】旧健康科学C改修へ基本構想策定費計上

大阪府健康医療部は、旧健康科学センタービルを改修する計画で、工事費など約30億円を概算していることが分かった。本年度は基本構想と基本計画を策定し、2015〜16年度に基本・実施設計、17〜18年度に改修工事を行う。うち基本構想などの策定業務は年内に外注する予定で、9月補正予算案に委託費1626万円を計上した。外注方法は今後検討する。
 旧健康科学センタービルの既存規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建て延べ1万9711平方b。現在、1〜5階が未利用で、6〜13階に入居中の府立成人病センターの研究施設は数年の間に大手前に移転するため、全館が空きスペースとなる。このため同ビルに府立公衆衛生研究所の全機能と大阪がん循環器病予防センターの人間ドック施設などの一部機能を移転する。
 場所は大阪市東成区中道1ノ3ノ3。
 移転に当たっては、現施設をCT、レントゲンなどの重量医療機器の設置に耐えることができる仕様にする必要があり、床の補強や壁の鉛化を検討する。また、2〜3階にあるプールなどの運動施設の用途転換にも費用が掛かる見通しだ。
 基本構想・基本計画の策定業務では、施設内のゾーニングなど総合的な検討のほか、平面・断面計画、施設全体の構造計算、電気・給排水設備改修の必要性、劣化度調査、設計・工事などのスケジュールをまとめる。
 旧健康科学センターは、「ゲンキープ大阪」の愛称で、府民の健康づくりの拠点施設として02年にオープンしたが、利用が少なく、11年度末に公共施設としての用途を廃止したまま、部分的に使われずにいた。
 同地周辺の府立成人病センター跡地約3・3fのまちづくり方針(素案)では、旧健康科学センターと付属の立体駐車場について、建物が比較的新しいため、周辺施設の集約化により活用する方向性が示されている。