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建通新聞社(神奈川)
2014/09/24

【神奈川】横浜市港湾審議会 港湾計画改訂案了承

 横浜市は9月24日、ロイヤルホールヨコハマ(横浜市中区)で第60回港湾審議会を開き、2014年末に予定している横浜港港湾計画の改訂などについて諮問し、原案通り了承された。これを受け同計画は今後、11月に予定されている国の交通政策審議会港湾分科会を経て12月に改訂される。
 会議の冒頭、審議会委員長に川嶋康宏日本港湾協会副会長を、副委員長に藤木幸夫横浜港運協会会長を互選した。
 改訂案の審議では、機能転換が計画されている山下ふ頭や本牧ふ頭A突堤について、委員から「港湾労働者が現役で働く場。IRやカジノの噂が先行するが、代替地を先に整備した上での実施を要望する」との意見が出され、これに対し港湾局は「地元説明や個別面談を踏まえ、事業者との緊密な連携のもと推進する」などと回答した。
 港湾計画は10〜15年程度の将来に向けた港湾の開発や利用、保全に関する港湾法に基づく計画で、目標貨物量や施設の規模、配置などを定める。
 今回の改訂では@国際コンテナ戦略港湾の早期実現A臨海部のにぎわい創出B防災機能の強化―の三つを柱とし、25年ごろ(平成30年代後半)の取り扱い貨物量を1万6730d(520TEU)と推計した。
 主な改訂項目は次の通り。
【国際競争力のある港】
 ▽水深18b以上の新本牧ふ頭建設▽南本牧ふ頭MC―3、4岸壁延伸▽本牧ふ頭BC突堤の延伸、増深▽本牧ふ頭A突堤を「一般貨物・旅客」に機能転換▽本牧ふ頭D突堤延伸、増深▽山下ふ頭の都市機能用地への転換▽大黒ふ頭T3〜8岸壁とP3、4岩壁増深、一部緑地をふ頭用地として運用▽臨港幹線道路(本牧ふ頭〜新本牧ふ頭)▽民間事業者の貨物集荷支援、ロジスティクス機能強化▽港湾労働者の職場環境改善▽高度な流通加工機能のある臨海部物流拠点(ロジスティクスゾーン)の形成
【市民が集い、憩う港】
 ▽山下ふ頭の再開発▽レクリエーション等活性化水域の設定(内港、金沢)▽良好な景観形成区域の設定
【安全・安心で環境にやさしい港】
 ▽耐震強化岸壁の整備―南本牧ふ頭幹線貨物輸送用MC―1、2延長750b、MC―3、4延長900b▽新本牧ふ頭地区幹線貨物輸送用800b▽緑地の整備―南本牧ふ頭3・9f(将来構想23・4f)、本牧ふ頭8・8f、新本牧ふ頭3・6f(将来構想4・9f)、山下ふ頭14・9f、大黒ふ頭3・0f▽自然的環境整備・保全区域の設定(内港、金沢)▽港のスマート化―一括受電、太陽光発電や蓄電池導入、エネルギーマネジメント構築など