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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/10/02

【群馬県】橋梁点検で中毛自治体の状況まとめ

国が橋梁などの道路構造物の点検頻度を5年に一度と義務付けたため、各自治体では来年度から点検業務がスタートする。中毛地域の前橋市、伊勢崎市、玉村町も同様、今後は5年に一度のペースで3市町合わせて2000橋以上で近接目視を基本とした点検が必要となる。各自治体とも、現在進行中の橋梁長寿命化修繕計画に位置付けた橋梁との兼ね合いを考慮しながら、どのように点検業務を進めていくか本年度中に方針を決める。
【前橋市】
前橋市内には、L2m以上の橋梁が約1300橋ある。このうち、橋梁長寿命化修繕計画に位置付けられたのはL14・5m以上の238橋。この238橋は、2009年度から1回目の点検に取り組み、ちょうど本年度から2回目の点検サイクルに入ったところ。このため、来年度から始まるL2m以上の橋梁点検との点検サイクルを将来的に合わせていく考え。来年度からの点検は、単年度で全橋梁の点検を実施するのか、数カ年に分けるのか、5年間で全橋梁の点検が終わるような方法をとるかなどについて、今月中に方針を固める意向。
また、橋梁長寿命化修繕計画について、本年度は奥原橋、文珠橋、新中橋の補修工事に向けた設計に取り組んでいる。来年度はこれらの橋梁の補修工事に着手する予定で、橋梁設計については比較的スパンが短い18橋に着手する計画。
【伊勢崎市】
伊勢崎市内にある橋梁は計624橋で、このうちL15m以上の110橋を対象に橋梁長寿命化修繕計画を進めている。伊勢崎市は現在、全橋梁の現況データをまとめているところ。年度内には今後の点検業務の手法について方針を取りまとめる予定。
橋梁長寿命化修繕計画では、本年度に2橋(磯義橋、龍宮橋)の設計委託を実施。来年度はこの2橋の補修工事を計画しているほか、9橋の設計委託に着手する計画。
【玉村町】
玉村町は、計109橋の道路橋を管理している。このうち、L15m以上の橋梁長寿命化修繕計画対象の橋梁は27橋となっている。この27橋の点検は10年度に1回目を実施しており、ちょうど来年度が2回目の点検年度となるため、27橋の点検は来年度に行う。これに加え、残るL2m以上の82橋を地域エリアごとに分けて点検サイクルを開始する予定だ。
なお、橋梁長寿命化修繕計画に位置付けられている上陽橋については、緊急性が高いため、今月中に補修工事を発注する。
上陽橋は、町道108号線上にあり、1976年に藤川へ架設されたL38・7mの鋼単純鈑桁橋。補修は床版補強で、炭素繊維シートを躯体に接着させて補強する。
また、本年度は三蔵橋、天神橋、稲荷橋、軍配橋、新力丸橋1、新力丸橋2の計6橋で補修工事に向けた設計を進めており、来年度もこれらの補修工事を予定している。設計は来年度、3橋となる見通し。