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北海道建設新聞社
2014/10/07

【北海道】平取ダム堤体の止水対策に地中連続壁−堤長短縮しコスト削減

 室蘭開建は、6日公告した平取ダム堤体建設1期で、左岸段丘部の止水対策のため、深さ20m、厚さ1mのコンクリート製の地中連続壁を延長約258mにわたり施工する計画だ。ダムの堤長を短縮し、コスト削減を図るため採用するもので、道内でも数少ない事例となる。
 平取ダムは、沙流川支流の額平川に建設する重力式コンクリートダムで、堤高55m、堤頂長350m、堤体積17万7000m³、総貯水容量4580万m³、たん水面積3・1平方`で計画。2019年度中の完成予定で、洪水調節や水道用水源としての役割を担う。
 ダム建設予定地の左岸段丘部には、透水性が高い火山灰などの土壌が広がる。安全性を確保する止水対策が必要で、同ダムの堤長は当初、左岸段丘部を含めた600m程度で構想。しかし、堤長が長くコストがかさむことが課題の一つだった。
 このため、経済性や施工性などを考慮した結果、本体の堤頂長を350mとし、残る左岸段丘部には連続壁257・7mを埋設する方法で止水対策を施し、コストダウンを図る。工法には地中連続壁工法を採用する。
 地中連続壁は、道路での採用例は多いものの、道内のダムでは、忠別ダムの堤体基礎河床砂れき部分の止水対策などがある程度。室蘭開建では、延長約5m分の連続壁を試験施工中。今回の堤体1期では、残りを施工する。地中連続壁の上部は、盛り土をして緑地を整備する考えだ。
 堤体1期は、堤体本体と地中連続壁のほか、右岸側の基礎掘削4万7000m³を予定。同日に公告した融雪期取水放流設備は、転流工を兼ねたもので、高さ4・6m、幅4・6mの規模で右岸側に整備する。いずれも19年3月20日が工期末となっている。
 今回の工事に含まない19年度施工分の堤体2期は、閉塞(へいそく)や試験たん水などがメーンとなる。取水放流設備、常用洪水吐きなどの発注時期は未定としている。