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建通新聞社
2014/10/07

【大阪】中之島4丁目用地に大学など誘致へ 大阪市

大阪市は、中之島4丁目用地約1・2fの活用について、大学などの高等教育関連施設の誘致か、業務・商業・宿泊・文化施設などによる複合開発を目指すことを決めた。敷地は一括売却を想定しており、2015年度にもプロポーザル方式により開発事業者を募集・選定する。また、これに備え、開発事業を行う意向のある法人や法人グループを対象に事前の市場調査(マーケット・リサーチ)を実施するため、10月28日〜11月14日の期間に意向や意見を募る。
 同用地は、新美術館整備予定地の西側に隣接する大阪市北区中之島4ノ53などの市有地1万2300平方b。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率600%(府道大阪伊丹線と市道中之島川口線の道路境界より40b以内のみ800%)。現状はアスファルト舗装による更地で、12月まで演劇公演会場の仮設建築物があるほか、15年3月末までは駐車場としての暫定使用が決まっている。
 市場調査では、市場動向と民間の意向を事前に把握し、プロポーザルの公募条件に反映させるほか、民間事業者との対話を通して必要となる規制緩和などを早い段階から検討し、スムーズな事業者選定につなげる。
 同用地の売却に当たっては、新美術館予定地と接する部分ににぎわいや憩いの機能を有する広場や、周辺施設と連携した歩行者用通路の導入を想定しており、整備・確保を民間事業者に求める。
 中之島地区は、東側から開発が進んでおり、3丁目の大阪・中之島プロジェクト西地区計画(朝日新聞ビルなど)に続き、今後は4〜5丁目の開発を見込む。
 4丁目については、中之島ミュージアムアイランド構想の新美術館計画を中心に、周辺の低・未利用地の開発が地区活性化のポイントとされ、同用地の有効活用が期待される。