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建通新聞社四国
2014/10/10

【高知】県立大図書館等を15年度秋公告

 高知県文化生活部は、整備を進めている高知県立大学永国寺キャンパスについて、2015年度から2期工事に着手する。15年度は、北敷地内にある図書館(A棟)と体育館(B棟)を新築するため、別々に発注する予定で、ともに建築主体を9〜10月に公告し、12月議会案件となる見通し。電気設備、機械設備、昇降機設備は分離発注する。
 図書館の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ2053平方b。1階をラーニングコモンズエリア、1〜2階を書架・閲覧エリアとし、中2階も設ける。津波による浸水を考慮し、高さ2b以上に書架エリアを配置する。体育館の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ2761平方b。1階に食堂、売店、更衣室を配置し、2階を体育館とする。両施設とも16年度末の完成を目指す。
 北敷地にある図書館と体育館以外の既存施設を解体し、その跡地に両施設を建設する。解体する施設は、現在建設中の教育研究棟が完成し、引っ越しを完了させた後、15年4〜5月に一般競争で公告する。解体するのは、鉄筋コンクリート造4階建て延べ1452平方bの本館、同造4階建て延べ1806平方bの講義棟、同造4階建て延べ3009平方bの実験棟など。
 17年度は、既存体育館と図書館の解体に着手するほか、1988年建設の図書館増築部分(C棟)を学生会館に改修する。既存体育館の規模は、鉄骨造2階建て延べ1237平方b、既存図書館の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ394平方b。学生会館となるC棟の規模は、同造4階建て延べ1007平方bで、部室や学生室を配置するための内装改修を行う。
 体育館と図書館の解体後は、敷地北西部を駐車場、南東部を地域交流広場として整備する計画。広場の面積は約3000平方bで、現在キャンパスの周囲にある壁を撤去し、いつでも誰でも入ってこられるようなオープンな空間とする。詳細は今後検討する。すべての工事が完了するのは18年度の予定。
 永国寺キャンパスでは15年4月の社会科学系学部開設に向け、1期工事として高知県立大学と高知工科大学が共同で使用する教育研究棟の新築のほか、地域連携棟(南舎)の耐震改修も進められている。
 所在地は高知市永国寺町5ノ15。設計は昭和・上田設計共同体(大阪市・高知市)が担当。