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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/10/15

【山梨】 県世界遺産ビジターセンター 総事業費は約15億円 

 富士山世界遺産保存整備山梨県・地元自治体連絡会議が10日、富士ビジターセンター研修室で開かれ、山梨と静岡の両県で整備される「富士山世界遺産センター(仮称)」施設の概要が示された。
 山梨県の施設は、ビジターセンターの南側へ増築する。RC造一部S造2階建てで、延べ1498・61uの規模。屋根はフッ素ガルバリウム鋼板葺き、外壁はコンクリート打放し・県産杉材縦格子仕上げとなる。建築主体工事の総合評価落札方式により、10月29日に入札(3者JV)が執行される。予定価格は6億740万円。設計は、竜巳一級建築設計事務所(甲府市)が担当した。
 県によると、総事業費は15億円程度で、内訳は建築費約9億3000万円、展示整備費約4億6000万円とし、施設内の規模は展示室824・49u、図書および資料室72・36u、多目的ホール47・24u、会議室52・61u。
 今後、展示物製作および据え付けを発注し、2016年度内の開館を目指す。
 一方、静岡県の施設は、富士山せせらぎ広場および周辺地(富士宮市宮町)に延べ床面積は約4300uの規模で建設。総事業費は約40億円とし、内訳は建築費約24億円、展示整備費約11億円−としている。山梨県の施設と同様、16年度内の完成を予定する。
 両県の施設の展示共通テーマは、▽世界遺産に関するガイダンス▽富士山の全体像の紹介▽保全活動の紹介を通じ、富士山を未来に継承していく意識の醸成−とした。