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建通新聞社四国
2014/10/17

【徳島】徳島合庁など長寿命化モデル調査へ

 徳島県は、2014年度に実施する「公共建築物長寿命化モデル調査事業」のモデル調査対象施設を明らかにした。同モデル調査では、県が管理する庁舎、学校施設、警察施設を1つずつ抽出し、対象施設の詳細な現況調査や点検・保全・長寿命化対策などを検討することにしているが、庁舎を「徳島合同庁舎」、学校施設を「城ノ内高校」、警察施設を「三好警察署」とした。事業費の確定を受け、速やかに業務を発注する。
 詳細な現況調査は、保全マネジメントシステム「ビームス(BIMMS)」で必要な項目を調査する形で進める予定。発注方法については調整中。調査内容は庁内組織(建築物長寿命化担当者ワーキンググループ)で精査され、施設調査・点検マニュアルやライフサイクルコスト縮減モデル、個別施設計画モデルの策定につなげることにしている。業務発注は県土整備部営繕課が所管する。
 対象となる徳島合同庁舎は、本館(1969年度建築)と会議棟(90年度建築)、新館(96年度建築)で構成。本館が鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ3262平方b、会議棟が鉄骨造2階建て延べ626平方b、新館が鉄骨造地下1階地上6階建て延べ4322平方b。所在地は徳島市新蔵町1ノ67。
 城ノ内高校は、管理棟(79年度建築)、教室棟(81年度建築)、中学校棟(2003年度建築)、体育館(79年度建築)、格技場(81年度建築)、研修館(81年度建築)などで構成。管理棟が鉄筋コンクリート造4階建て延べ4117平方b、教室棟が同造4階建て延べ5822平方b、中学校棟が同造3階建て延べ1802平方b、体育館が鉄骨造2階建て延べ1791平方b、格技場が鉄筋コンクリート造平屋471平方b。所在地は徳島市北田宮1ノ9ノ30。
 三好警察署は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ3717平方bの本館(96年度建築)が主対象。所在地は三好市池田町ウエノ3039ノ1。
 策定の内容や詳細な現況調査の取り組み過程などは、14年度中の策定を目指している県公共施設等総合管理計画に盛り込まれる公共施設の「現況および将来見通し」「在り方見通し検討・数値目標」「施設管理の基本的な考え方」や、15年度以降順次策定が進められる個別施設計画(施設類型ごとのメンテナンスリサイクル実施計画)のとりまとめに活用される。
 県は、老朽化が進む公共施設などの在り方を抜本的に見直すため、建物や道路・橋梁などのインフラを含む全ての県有施設を対象とした「総合管理計画」の策定に着手している。同計画では所有施設の現状把握と課題分析、それに伴う施設全体の維持管理に関する10年以上の基本的な方針を求めるほか、別途、個別施設計画も関係省庁からの指針に基づき並行して策定することにしている。