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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/10/17

【群馬】県渋川土木が堰堤4基を補修

県渋川土木事務所は、渋川市小野子地内を流れる濁沢の堰堤4基の補修を計画しており、年度内に一部工事に着手する。これから工事用道路のルートなども含めて検討を行い、いずれかの堰堤の補修にとりかかる。現在、4基のうち最も上流部にある1基の設計が完了しており、残る3基は設計を作成中。補修工事は、いずれの堰堤とも前庭保護工の新設と堰堤下流部へ腹付け工を行う。本格的な工事は、来年度からとなる。
濁沢は吾妻川の左岸へ接続する支流で、これまでに堰堤5基が整備されている。このうち、補修の対象は、最下流部の堰堤を除いた4基。この補修を計画するにあたり、工事対象の堰堤を下流部から順に1号堰堤から4号堰堤と改めて位置付けている。堰堤は1949年から1951年に竣工し、1号堰堤から3号堰堤までで大きなクラックが発生し、4号堰堤では下流部が洗掘されているなど、それぞれで老朽化が進んでいるほか、各堰堤とも満砂となっている。
堰堤は練り石積み粗石コンクリート式で、規模は◇1号堰堤が堤長20m、堤高6m◇2号堰堤が堤長21m、堤高5m◇3号堰堤が堤長18・5m、堤高5m◇4号堰堤が堤長27m、堤高5m−となっている。
補修内容だが、設計が完了している4号堰堤は下流側へ20pの腹付けと前庭保護工の整備を行う。残る3基については、6月に2号堰堤、9月に1号堰堤と3号堰堤の設計を委託したところで、詳細はこれからだが、いずれも腹付け工と前庭保護工の新設となる見通し。設計はいずれもオウギ工設(前橋市)が作成している。現在は、設計と並行して用地調査を進めている段階で、これから工事用道路のルートなども含めた検討を行い、年度内にいずれかの堰堤の補修工事に着手する。
濁沢は、堰堤整備区間が砂防指定地に、そのさらに上流が田野地すべり防止区域となっており、下流部には国道353号やJR吾妻線、小野上小学校、小野上中学校、渋川市小野上総合支所などがある。