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建通新聞社(神奈川)
2014/10/21

【神奈川】神奈川県 県立藤沢高校跡地 売却の公募プロポを公告

  神奈川県は21日、県立藤沢高校跡地について公募型プロポーザルによる売却を公告した。高齢者、子育てなど、福祉・健康のまちづくりモデルとなる施設の提案を求めて審査後、総合評価で売却先を決定する。土地面積は2・5f余で、公募売却参考価格は21億9500万円。
 11月7日に現地見学会を開催。2015年1月9〜16日に応募図書を受け付る。プレゼンテーション・ヒアリングを経て3月に事業候補者を決定。4月に仮の売買契約を結ぶ。15年度の議会で承認を得た後、8月に本契約を締結する予定。担当は総務局財産経営部財産経営課財産企画グループ。
 応募は単体または複数の事業者で構成するグループ。@県内に本店または支店、営業所を有するA一級建築士事務所登録者B特定建設業または一般建設業の許可を受けているC宅地建物取引業法の免許を有するD過去5年間に本物件の土地面積の2分の1以上の「宅地開発」の事業実績がある−などが参加条件。

※住宅、保育所、公園が必須

 提案は、モデル事業として必要な施設の設置を含むことが必須事項。必須施設は、@多様な世帯が居住可能な住宅A認可保育所(定員90人程度)B防災に配慮した公園。建物の高さは、既存の建物(校舎等)の高さを考慮(第一校舎の建設地盤面から15b以下が目安)。施設内にある記念碑、校歌碑を存置または敷地内に移設する。
 審査は、▽事業提案(50点)▽提案価格(40点)▽任意提案(10点)の合計で評価する。任意提案は、特別養護老人ホーム、小規模多機能型居宅介護施設の設置で5点、省エネ、創エネ、バリアフリーなど環境への配慮で5点が加点される。
 藤沢高校跡地の所在地は藤沢市本町4ノ8ノ50。小田急藤沢本町駅から徒歩約5分と至便の地にある。土地面積は2万5586平方b。第1種住居地域、近隣商業地域。建ぺい率は60%と80%。容積率は200%。準防火地域。既存は3棟の校舎(鉄筋コンクリート造3〜4階建て)、図書館棟、体育館など。現状のまま売却する。
 県は、10年3月に県立高校の再編統合により閉校した県立高校の跡地で、高齢者、障がい者、子育て世帯など多様な世帯が健康で安心して暮らせるまちづくりのモデル事業を推進。「健康寿命日本一」の取り組みを進めるとしている。