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建通新聞社四国
2014/10/24

【高知】歳出予算要求額3049億円設定

 高知県は10月16日、2015年度の予算編成に当たっての基本的な考え方について、岩城孝章副知事名で各部局に通知した。予算編成のポイントとして、歳出予算要求額を一般財源ベースで14年度当初比23億円増の3049億円に設定、このうち裁量的経費は同10億円増の400億円としている。事業の見直し、課題解決への取り組みに対応するため「課題解決先進枠」を継続し、「南海トラフ地震対策の推進」新行動計画に揚げた目標達成のために必要な経費を積み上げる方針だ。
 15年度予算編成に向けては、14年度予算に引き続き、既存事業のスクラップアンドビルドを徹底的に行うため、経常的経費にマイナス5%シーリング(投資的経費はゼロシーリング)を設定するとともに、課題解決先進県を目指した新たな事業への重点的な配分を実施するための「課題解決先進枠」を引き続き設定する。この枠の見積もり額は、各部局の裁量的見直しなどにより、見積限度額から削減した額の1・5倍まで見積もることができる。15年度当初に見込んでいる経常的経費167億円、投資的経費72億円のうち、事業見直し分を対象に課題解決先進枠要求可能額を決める。
 南海トラフ地震対策の推進には、対前年度当初比2億円増の33億円を見込んでいる。13年6月策定の南海トラフ地震対策行動計画に掲げた目標を達成するために必要な事業を着実に実施する。
 投資的経費のうち公共事業については、事業の厳格な選択と継続事業の見直し、さらに公共工事のコスト縮減への取り組みを徹底する一方で、全国でも遅れたインフラ整備を加速するため、安全・安心な暮らしを支える命の道や、産業振興、観光など地域活力の向上を図る上で必要な基盤整備を集中的に行い、事業量の確保に努める。
 今後の予算編成スケジュールは、11月14日を予算見積書提出期限、21日を予算見積概要公表資料財政課提出期限とし、11月下旬から12月上旬まで予算見積概要の知事レクを進め、当初予算見積概要を公表する。その後、1月中旬に財政課長の内示と総務部長との協議、内示があり、1月下旬に知事査定を行った後、2月中旬に当初予算案を発表する。