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北海道建設新聞社
2014/10/24

【北海道】帯広・博愛会のまちなか複合施設新築は価格折り合わず計画延期 

 医療法人社団博愛会(帯広市西23条南2丁目16の27、細川吉博理事長)は、仮称・博愛会まちなか複合施設新築計画の延期を決めた。9月17日に執行した制限付き一般競争入札が不調で、道外企業と価格交渉を進めていたが折り合いが付かなかった。博愛会では、抜本的に事業を見直して実現を目指すが、再開時期は未定だという。
 入札には十勝管内の1社と、東京に本社と札幌に支店がある1社が参加したが、予定価格を大幅に超過。最低価格を入札した道外企業と協議、検討を続けてきた。予定価格は非公表だが、建設資材や人件費が高騰する中、最終段階でも3、4割ほど価格差が埋まらなかったとみられる。
 帯広市西2条南9丁目の旧帯広北洋ビル跡地に計画した施設は、クリニックや商業テナント、音楽ホール、デイサービス施設、サービス付き高齢者向け住宅などで構成。規模はRC造、9階、延べ7496m²。久米設計・岩見田設計共同体が実施設計を担当した。
 施設は帯広市の第2期中心市街地活性化基本計画(2013―17年度)のうち、西2・9西地区優良建築物等整備に位置付けられ、16年2月末の完成を予定していた。
 博愛会では、第2期中活計画の基本方針である「街なか居住の促進」と「にぎわいの創出と魅力づくり」の2点に沿って建物の規模や施設構成を見直して実現させる方針だが、国からの補助金の返還についても協議を進める考えだという。