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建通新聞社(神奈川)
2014/10/28

【神奈川】土木系の大学生が横須賀市で長期研修 関東学院大学と協定締結

大学生が市役所で実践的な土木技術を長期にわたり研修する―横須賀市は27日、長期のインターンシップ研修のために、関東学院大学から土木学系の学生を受け入れることについて、同大学との間で基本協定を結んだ。行政と教育機関である大学の双方が連携することで、土木技術の向上と土木分野の担い手育成を図るのが狙いだ。横須賀市と関東学院大学は、14年度からインターンシップ研修をスタートさせ、15年度以降も継続させる考えだ。
 初弾の研修はことし11月10日から2015年2月25日までの3カ月間で、週2日、実働24日以内。大学の試験期間の1カ月間を除く。受け入れる研修生は1人で、関東学院大学理工学部(土木学系)の3年生の男子学生が内定している。
 横須賀市では、研修生を土木部道路補修課で受け入れ、道路補修工事の設計から施工、完了検査までの一連の流れを体験してもらう考え。学生には、実績的な就業体験を通じて、土木行政に対する関心を深めてもらうととともに実践的な土木技術を習得する機会を提供。一方、横須賀市にとっても、研修生の指導を通じて、市職員の人材養成、能力開発、指導力向上につながると考えている。
 15年度以降は、今回締結した基本協定に基づいて年度ごとに覚書を交わし、長期のインターンシップ研修を続ける予定。
 これまでも建設業界が土木や建築を学ぶ高校生らを対象に短期のインターンシップを実施する事例は各地で見られるが、今回のように長期にわたり、行政が土木系の大学生を研修生として受け入れる例は珍しい。