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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/11/21

【山梨】南アルプス市でリニア説明会

 JR東日本は、リニア中央新幹線建設に向けた事業説明会を南アルプス市で20日に開催し、市内の工事計画や用地取得・補償などについて理解を求めた。リニアの市内通過延長約5qはすべて地上部で、高架橋か橋梁。ルートに掛かる甲西市民総合グラウンド(宮沢288―3)については、グラウンド機能の確保へ関係者と連携して取り組むとした。
 リニア中央新幹線の南アルプス市予定ルートは、中央市境から南西方向へ地上を進み、藤田地区で県道118号線、県道12号線と交差した後、宮沢地区、大師地区で中部横断自動車道と交差し(架道橋)、荊沢地区で富士川街道と交差し、富士川町に至る。
 市内はすべて地上部で、高架橋および橋梁を予定する。橋は、橋脚を支える場所打ち杭などの基礎、橋脚の躯体コンクリートを打設し桁を架ける工法などで施工。工事の実施では施工ヤードなどを設ける。施工ヤードの幅は22m(線路中心から片側11m)を標準に考えている。
 高架橋は、現地状況などに応じて桁式高架橋や新形式高架橋とする。新形式高架橋はJR東海がリニアの技術特性などを考慮して開発したもので、桁と橋脚を一体化したラーメン構造として橋脚を薄い板状とし、圧迫感を軽減する。
 環境保全への取り組みでは、集落の区域などは防音防災フードを、景観や観光などの観点から河川部や農地などなどの区間は防音壁とすることを想定。そのほか工事車両の明示などによって環境や安全対策に取り組む。
 用地取得については、用地幅として構造物両側の緩衝帯約4mを含めて約22mを計画。道水路の付け替えで取得範囲が増える場合があるとした。
 今後は、地区単位での事業説明会を行い、理解を得られた箇所から現地の中心線測量を行い、並行して道路や水路の付け替えなどを協議。その後、設計協議、用地説明・測量を経て用地を取得する。また、構造物の詳細な設計に基づき施工会社を選定した後に工事説明会を開催。具体的な施工方法などを説明し、地元の理解を得ながら工事を進めていく。
 説明後、参加者からは、磁界の影響、ルートの決定過程、騒音・振動対策、用地取得の考え方、南アルプスを通すトンネル工事の安全対策などに質問が出た。ルートの緩衝帯に側道を付けてほしいという要望があり、JR東海では「地元自治体が行うことになる。リニアに支障がなければ話をさせていただく」とした。