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建通新聞社(静岡)
2014/12/01

【静岡】県内の新エネ等導入状況 13年度末で7・8%

  静岡県内の2013年度末時点の新エネルギーなど導入率は7・8%となり、目標達成に向けて着実に推移している。一方で、バイオマス、中小水力、天然ガスコージェネレーションの導入拡大が遅れている−。ふじのくに未来のエネルギー推進会議の14年度初会合が11月20日に開かれ、新エネルギー等導入倍増プランの進捗評価書案が協議された。静岡県が13年度末までの新エネルギー導入状況と今後の施策展開について説明した。
 新エネルギーの導入状況は、太陽光発電が目標達成に向けて順調に増大しているが、住宅への普及率は約5%で普及拡大の余地がある。太陽熱利用は、徐々に導入が進んでいるが、目標達成にはさらに進捗する必要がある。導入件数が12、13年度と2年連続で全国1位となった。課題として太陽光発電などとの競合を挙げた。
 風力発電については、民間事業者による工事などで順調に推移している他、御前崎港で洋上風力発電の導入に向けた取り組みが行われている。
 中小水力発電では、農業水利施設やダムの管理用水路への導入が進められているが進捗は遅れている。課題として関係者との調整や設備の維持管理などを挙げた。
 遅れが見られるバイオマスエネルギーでは、森林資源などを活用して木質バイオマスなどのエネルギー利用の導入を促進する。また、温泉熱発電では、伊豆半島地域で市町と連携して環境に配慮したエネルギー利用を地域としての取り組みを促進する。
 天然ガスコージェネレーションは、富士・富士宮地域の取り組みの中で、中小の製紙工場が隣接する地域に導入し、エネルギーの共同利用を図る。
 県は、推進会議の意見やパブリックコメントの実施を踏まえて策定した評価書を15年3月に公表する予定。
(2014/12/01)

建通新聞社 静岡支社