トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2014/12/01

【愛媛】県 中予家畜保健衛生所ほかの設計委託

 愛媛県は、老朽化・狭隘(きょうあい)化した中予家畜保健衛生所と家畜病性鑑定所を東温市に移転新築するため、実施設計を連合企画設計(松山市)に委託した。期間は2015年3月20日まで。14年度に設計を行い15・16年度で建設する。
 施設は7棟で構成され総延べ床面積は2237平方b。各棟別規模は、中予家畜保健衛生所棟が木造または鉄筋コンクリート造平屋672平方b、家畜病性鑑定所棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ988平方b、解剖・焼却棟が鉄骨造平屋156平方b、BSE受付・保冷施設が鉄骨造平屋113平方b、防疫資材備蓄倉庫が鉄骨造平屋120平方b、車庫棟が鉄骨造平屋108平方b、電気・機械室棟が鉄筋コンクリート造平屋80平方b。施設棟以外に車両消毒槽も設けられる。
 設計には設備設計と建築場所の敷地測量、敷地造成の実施設計も含まれている。移転場所は東温市田窪743の林業研修センター東温研修地の一部。隣接地には機動隊庁舎も移転整備される。
 県内に家畜保健衛生所は東予(西条市)、中予、南予(八幡浜市)の3カ所あり、今治市と宇和島市には支所がある。
 家畜保健衛生所は、家畜衛生の普及・向上、伝染病予防など家畜の保健衛生上必要な各種試験・検査、家畜や畜産物の生産流通など畜産振興に関する業務。
 家畜病性鑑定所は、家畜疾病の検査・研究、BSE検査などのほか、エコフィードや流通飼料の分析、畜産施設の環境分析などの業務を行っている。
 現在の中予家畜保健衛生所と家畜病性鑑定所は、1965年に松前町昌農内641に建設。規模は鉄骨造平屋926平方b築後50年近くが経過し、老朽化が進むとともに高度化する疾病診断に不可欠な検査機器などの設置スペースが不足するなど、施設そのものが狭隘となっている。また周辺の宅地化により、臭気・騒音などの周辺環境への対応が困難なことから東温市に移転整備することとなった。