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建通新聞社四国
2014/12/02

【高知】県12月補正予算案 災害関連など98億円計上

 高知県は11月28日、一般会計で98億8231万円を増額する12月補正予算案を発表した。補正後の総額は4829億8722万円となる。補正予算案のうち、投資的経費は79億5976万円で、8月に襲った台風12号、11号により被災した公共施設の災害復旧や災害関連事業に63億0650万円を計上している。このほか、公共工事の端境期対策として2015年度の県単独事業の一部を前倒し発注するため、6億円を債務負担行為として設定している。12月定例議会は10日に開会し、24日までの会期で行う。
 12月補正予算案で計上している災害関連予算のうち、公共土木施設災害対策事業には45億2752万円。河川、道路など137カ所、地すべり6カ所などが対象。漁港施設災害復旧事業には1億0032万円。安芸漁港沖防波堤が台風18号、19号の影響で被害が拡大したことによるもの。災害関連緊急治山事業には8億0445万円。越知町小日浦など9カ所で工法の見直し、佐川町川ノ内など2カ所を新規追加箇所として指定したもの。災害関連緊急地すべり防止事業には8億2407万円。大豊町西梶ヶ内など3カ所で工法を見直したもの。
 県では、9月補正予算でも災害復旧や災害関連事業に129億5000万円を計上しており、今回の補正では9月以降新たに判明した復旧箇所の追加や復旧事業の工法の見直し分を計上、速やかな対応を図る考え。
 災害関連以外では、オランダ並みの収量を目指した園芸農業の普及のため、四万十町に整備する次世代施設園芸拠点を前倒して計上している。造成工事費には2870万円で、揚水機場とパイプラインなどを7fにわたり整備する。高軒高ハウス施設などの整備を補助する次世代施設園芸導入加速化支援事業費補助金には14億0473万円を計上している。