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建通新聞社四国
2014/12/05

【高知】足摺海洋館基本計画策定業務を大建設計大阪事務所に特定

 高知県観光振興部は、足摺海洋館の今後のあり方についての基本計画策定業務を公募型プロポーザル方式で審査した結果、大建設計大阪事務所(大阪市)を候補者として特定した。
 プロポーザルには3社が参加。11月24日にプレゼンテーションによる審査委員会を開き、5人の審査員が、業務に対する考え方(一人あたり30点)、調査・分析等の手法(同110点)、業務遂行能力(同60点)の各項目について審査、大建設計は1000点満点中736点となり、次点者の634点を引き離して候補者となった。
 基本計画策定に向けては、有識者などで構成する「足摺海洋館基本計画検討委員会」で、計画の骨子を検討する。その中で、展示などの機能に関する調査・分析・考察・検証・提案、建物の配置・規模・適地のシミュレーション、集客想定と収支バランスの検証について、新築と改築の両面から求め、最終の計画を取りまとめる。委託期間は2015年6月30日まで。
 現施設の規模は、鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ2425平方b。1975年に開館し、老朽化が見られていることから、13年度に耐震調査を行った。その際耐震性能が満たされておらず、耐震補強と地下劣化部分の改修が必要で、耐震補強工事を行う際には、概算で5億2000万円程度が必要という結果が出された。調査結果を踏まえ、改修などを実施していく上で、これまでの取り組みの検証とともに、幅広い視点から今後の館のあり方を検討するとして、2月から検討委員会を4度にわたって開き、最終の取りまとめを行った。
 検討委員会の最終取りまとめによれば、新水族館は地方にありながら全国に誇れる機能と内容、情報発信力を持った「統合型の水族館」を目指す。規模は現施設と同程度とし、ビジターセンター機能や海(自然)を一体的に活用する方針。
 所在地は土佐清水市三崎4032。