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建通新聞社(中部)
2014/12/05

【三重】松阪多気BPに約60億円追加 設計基準見直しで

 国土交通省中部地方整備局は、現在事業中の国道42号多気バイパス(BP)について、設計基準の見直しに伴い事業費を合計約60億円追加する。5日に開いた事業評価監視委員会で報告した。2012年の道路橋示方書の改訂を踏まえ、今後着工する区間の高架部の基礎工の形式と杭長、躯体断面などを見直すことにした。これにより、総事業費を420億円から480億円に増額する。
 同BPは、三重県松阪市古井町から同県多気町仁田をつなぐ延長11・9`の4車線道路。1987年に事業化し、8・6`で暫定2車線が開通している。
 追加する事業費の内訳は、躯体断面と下部工形式の変更が約49億円、基礎工形式と杭長の変更が11億円。
 躯体断面の変更では、三重県沿岸部の想定地震動が大きくなったことに合わせ、橋脚の柱断面を増大することにした。これにより開通済みのランプなど周辺構造物に影響する箇所については、橋脚を鉄筋コンクリートから鋼製に変更することで対応する。柱断面が増大する橋脚は36基。これにより、関連する事業費を約17億円から約29億円に増額する。鋼製橋脚への変更は8基で、約9億円から約46億円に大幅に増やす。
 基礎工形式の変更では、新たな道路橋示方書を踏まえて支持層の想定を見直した。当初の見通しより深い支持層に変更する必要が生じたため、直接基礎から杭基礎に変更した。また、耐震基準の見直しにより下部工形式も変更した。これにより、橋脚12基の事業費を合計約2億円から約11億円、橋台1基を約1億円から約2億円、杭基礎工1式を約2億円から約3億円に変更した。

提供/建通新聞社中部支社