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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/12/18

【群馬】年明けに工事発注 河川改修、防災など3件

県安中土木事務所は、年明けに河川改修や道路改良など3件の工事を発注する。河川改修は、安中市磯部などを流れる碓氷川の堰堤に魚道を整備し、県が本年度新技術として認定したばかりの「凹型魚道工法」を、同事務所が初めて採用する。道路改良は主要地方道北軽井沢松井田線の擁壁補強。このほか、道路情報板の設置工事を予定している。
地元業者の新工法を早速、県安中土木事務所が取り入れる。大手組(安中市)考案の凹型魚道工法は、堰堤近くに魚が川を遡上するための道を造るもの。砕石をベースに、幅1mほどの石を扇形に並べ階段状の魚道とする工法で、川端に階段をつくる従来型と違い、180度どこからでも魚が川を上ることができる。また、自然の石を使うため、環境にも優しく、景観に馴染むなどの利点がある。県が環境保全や地元企業の育成のため、取り組んでいる「ぐんまの環境新技術・新製品」として本年度認定され、今後公共工事を中心に普及が期待される。今回は安中市の磯部温泉付近を流れる碓氷川に同工法で魚道を作る。整備範囲は140u程度を見込む。大手組は現在、工法の特許を申請しており、今回の工事は特命随契で同社が請け負う予定だという。
北軽井沢松井田線の改良については、7工区の分割2号を発注する。現場は同市松井田町坂本地内。L19・7mにわたり擁壁補強を行う工事で、概要は◇アンカー工(L11〜15m)N8本、(L9〜12・5m)N6本◇受圧板(2・9m×2・9m)N8基、(2・4m×2・4m)N6基◇排水管(L1〜3m)N16本−。工期は年度内を予定している。隣接した現場は今月工事発注され、峰岸土木(安中市)が請け負っている。
道路情報板の設置は主要地方道前橋安中富岡線で行う。場所は国道18号岩井交差点から富岡方面へL1・4q区間。コンビニエンスストアのセーブオン安中野殿店近くのカーブに、路面凍結や対向車などへの注意を促す太陽光発電式情報板を2基設置する。