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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/12/24

【山梨】県繰越明許で河川災害復旧費

 県県土整備部は、2014年度12月補正予算案に15年度への繰越明許費について、19日の県議会土木森林環境委員会に説明した。繰越明許費は用地買収や関係機関調整などで事業の執行に遅れが生じ、適正工期を確保するために設定しているもので、主な内容は、台風18号による被災河川施設で災害査定により復旧方法が確定した14カ所の災害復旧費2億1700万円など。
 課室ごとの繰越内容は次のとおり。
 【道路整備課】
 4事業、合計4億4060万円を追加した。主な繰越内容は、県道橋梁改築費で県道韮崎南アルプス中央線浅原橋右岸側の取付道路などに5000万円など。繰越明許費の内容は次のとおり。
 ◆県道橋梁改築費(県道韮崎南アルプス中央線浅原橋右岸側の取付道路など)=5000万円
 ◆緊急道路整備費(国道139号大月市七保町の上和田バイパスほか3路線)=1億6760万円を追加。緊急道路整備同整備費の繰越合計は17億8960万円
 ◆広域連携道路事業費(韮崎南アルプス中央線桃園交差点改良事業)=2000万円。広域連携道路事業費の繰越合計は5億1120万3000円
 ◆県単独道路橋梁整備費(早川芦安連絡道路の関連事業費など)=2億300万円。県単独道路橋梁整備費の繰越合計は5億5130万円
 【道路管理課】
 4事業、合計9億3890万円を追加した。主な繰越内容は、主要地方道富士河口湖精進線の富士河口湖町大石地内の歩道設置工事、主要地方道市川三郷身延線の身延町車田地内の法面防災工事などで、全体で29カ所。
 繰越明許費の内容は次のとおり。
 ◆道路維持修繕費=1億3790万円を追加し合計2億190万円
 ◆緊急道路整備費=5億4500万円を追加し合計26億8370万円
 ◆広域連携道路事業費=1億4400万円を追加し合計6億270万円
 ◆交通対策道路事業費=1億1200万円を追加し合計1億7100万円
 【治水課】
 主な内容は、ことし10月の台風18号により被災した河川施設などについて、12月に実施された国の災害査定で復旧方法が確定した14カ所の工事の発注に向けて災害復旧費2億1700万円を計上した。
 繰越明許費は、14年度予算に計上した事業費で、用地取得や関係機関調整に不測の日数を要したことにより工事の着手が遅れたもの、または台風18号による災害復旧工事など今後発注予定で年度内の完成が見込めないものについて、適正工期を確保するために計上した。
 台風18号による被災施設については、基本的に来年5月までには復旧を終了させる。
 治水課の繰越明許費の内容は次のとおり。
 ◆広域連携河川改修費=忍野村の新名庄川に1800万円を追加。同改修費の合計は3億2400万円
 ◆県単独河川改良費=都留市の朝日川ほか1河川に1080万円を追加。同改良費の合計は2億301万8000円
 ◆広瀬ダム管理費(山梨市)=455万円(新規)
 ◆堰堤改良事業費(塩川ダム、北杜市)=1400万円(新規)
 ◆県単独災害復旧費(大月市の国道139号ほか5路線)=5898万円(新規)
 ◆平成26年災害復旧費(台風18号により被災した河川施設などで災害査定により復旧方法が確定した14カ所の工事)=2億1700万円(新規)
 【砂防課】
 6事業費、合計6億8410万円を追加した。主な繰越内容は、急傾斜地崩壊対策事業費で「東市組の2」ほか11カ所で2億1200万円など。新規では、砂防調査費2カ所840万円を計上した。
 砂防課の繰越明許費の内容は次のとおり。
 ◆砂防調査費=2カ所に840万円(新規)
 ◆通常砂防事業費=16カ所に3億1670万円。同事業費の繰越合計は11億3750万円
 ◆火山砂防事業費=3カ所に8500万円。同事業費の繰越合計は2億2900万円
 ◆急傾斜地崩壊対策事業費=東市組の2ほか11カ所に2億1200万円。同事業費の繰越合計は5億1080万円
 ◆県単独砂防事業=4カ所に5540万円。同事業費の繰越合計は9380万円
 ◆県単独急傾斜地崩壊対策事業費=1カ所に660万円。同事業費の繰越合計は2940万円
 【都市計画課】
 生活関連土木施設整備事業費に7800万円を新規に計上。富士川クラフトパーク(身延町下山)、笛吹川フルーツ公園(山梨市江曽原)、小瀬スポーツ公園(甲府市小瀬町)において公園施設の利用調整の結果、公園利用者の少ない冬季から工事を行うことになり、完成が15年度となるために設定した。
 そのほか、緊急街路整備費5400万円、県単独街路整備費7660万円を追加。船津小海線(富士河口湖町)、甲府駅前線(甲府市)、古府中環状浅原橋線(甲府市)ほか5路線において、用地補償物件の移転などに遅れが生じたことや、関係機関との調整に不測の日数を要したことなどにより、工期が15年度までまたがることになったため計上した。
 緊急街路整備費の繰越明許費はこれまでに5億3138万円を計上しており、今回の補正で合計5億8538万円となる。
 【下水道室】
 流域下水道特別会計県補助金に2125万円を追加。峡東流域下水道浄化センター(笛吹市石和町)の汚泥返流水管渠の修繕工事について関係機関との調整に不測の日数を要し年度内の完成が困難であるため設定した。
 同工事については、流域下水道特別会計においても繰越明許費に3150万円を追加した。