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建通新聞社
2015/01/23

【大阪】弁天町駅前記念事業計画案まとまる 大阪市

大阪市港区役所は、弁天町駅前土地区画整理記念事業の計画案をまとめた。総事業費は約46億円を概算。1月下旬に市の方針として正式に決定する。大阪みなと中央病院の運営母体の地域医療機能推進機構を共同事業者として、民間病院と(仮称)区画整理記念・交流会館を整備する計画だ。
 計画案によると、施設の規模は、民間病院(大阪みなと中央病院)が延べ1万4000〜1万8000平方b、区画整理記念・交流会館が延べ5000〜6000平方bを想定している。事業計画地は大阪市港区磯路1丁目で、地下鉄中央線弁天町駅の南側。施行は病院を地域医療機能推進機構、区画整理記念・交流会館を市が担当する。
 現大阪みなと中央病院は、中央線大阪港駅の南側に位置。老朽化した既存施設を事業計画地の東半分(約2500平方b)に移転し建て替える。2015年度に設計、16年度に着工し、19年度に完成させるスケジュールを組んでいる。
 一方の区画整理記念・交流会館は、西半分の敷地約1500平方bを建設地に充て、15年度に基本的なコンセプトと施設規模などを固め、16年度に設計に着手。早ければ19年度に着工し、21年度のオープンを目指す。
 検討業務は、ソフト面を港区役所、ハード面を都市整備局から外注。委託先の選定方法はプロポーザルか入札になる。
 同区では現在、区民センター、老人福祉センター、子ども・子育てプラザの廃止を検討中。今後、図書館とともに、これらの機能全てを区画整理記念・交流会館に集約移転させる。また、区画整理記念ホールも導入し、防災拠点としての活用も図る。総事業費のうち設計・工事などの整備費として約32億円を見込む。
 また、事業計画地で稼働中の地下鉄変電所と交番については移設を予定。変電所は中央大通りの高架下に移設し、既存施設を撤去する。このため交通局が15年度に新変電所の設計を委託し、16年度に工事を発注。完成後、19年度に現施設を撤去し更地化する。交番はJR弁天町駅東側の駅前広場への移設を検討中。
 同事業は、戦災復興として1947〜91年度に実施された土地区画整理事業の収束を記念して計画。当初、文化ホール(400席)や地域活性化施設の整備を検討し、PFI方式など民間資金による具体化を目指したが、実現に至らず、昨年度からあらためて構想の見直しを進めてきた。